愛球人はてなブログ。

「ラブライブ」(μ’s、Aqours)、「ハチナイ」(和歌山、きのくに未来学園高校)、「俺の甲子園」(和歌山、国立きのくに未来学園高等学校)を中心に、「マイペース」に「想いのまま」を綴らせて頂くブログです。スポーツ、映画、音楽の感想についても、このブログで言及させて頂くことがあります。

りきゃこ、しゅかしゅー、あいにゃ、ソロ歌手デビュー、Aqours及びAqours声優の現況を考える(その1。緊急投稿、京都アニメーションのことのささやかな私見)。

 こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。

 

 「ラブライブ」の本格的なブログエントリー記事、第4回は、

 「りきゃこ、しゅかしゅー、あいにゃ、ソロ歌手デビュー、Aqours及びAqours声優の現況を考える。」です。

 

 今回のブログ執筆テーマは、下記の感じになります。

 

 「(1)7月18日木曜日に起こった、京都アニメーションの惨劇について。→(その1)にて。なお自分は、京アニさんの作品は通しで見たことはまだ1回も叶っていませんけど、同じ関西在住の一アニメファンの立場から、自分なりに感じていることを綴らせて頂く感じになります。

 (2)Aqoursのアジアツアー、5thライブの概要的感想。→(その2)にて。

 (3)りきゃこ、しゅかしゅー、あいにゃのソロ歌手デビューについて、私見及びささやかなエール。また、ふりりん(降幡愛)のタガタメの鑑賞の感想。→(その3)及び(その4)にて。」

 

 これが、およそのアウトラインになります。

 今回の執筆のメインは、特に、

 

 「りきゃこ(逢田梨香子)の、ソロ歌手としての初めての大きなステージに向けて。」(8月8日、バースデーイベント、Zepp Tokyo

 

 これを間近に控えて、どうしても一ファンとして想いを伝えたい、このテイストが正直とても大きいです。それに、

 

 「しゅかしゅー、ソロ歌手デビューの1stミニアルバム。」(8月14日)

 

 これも、あと10日を切ったタイミングになりますので。

 

 では、(その1)の本文の執筆を、させて頂きます。

 (かなり長いブログエントリーになりますが、最後まで読んで頂けると、とても嬉しく思います。)

 

 

 「これって、現実世界なんだよね…?燃え方が、明らかに失火ではないよね…?工場ではなくて、これ、アニメスタジオなんだよね…?

 

 7月18日木曜日。NHKのニュース速報。11時30分。

 「ぐるっと関西おひるまえ」を見よう。そう思ってテレビを付けたら、そこにあったのは、「信じたくない光景」でした。

 

 いわゆる「9.11」。当時自分は、高校2年生でした。

 (この「9.11」が、大学で政治学を学びたいと思う大きな動機の一つになりましたし、これは自分の「心の財産」の一つになっていますけど。)

 

 あの光景は、これからもずっと、自分の記憶に残り続けるでしょう。

 何故って、その後の自分の「考え方」「価値観」に、大きな影響をもたらしましたから。

 

 

 今回の京アニの惨劇、「10リットル以上のガソリン」が使用された、といわれています。

 「煙突効果」「爆燃現象」が複合的に起こり、1~2分で「火の海」になった、といわれています。

 そうすると、生きるためにはもはや、窓から飛び降りるしかない。例え大きな負傷を負うかもしれなくても、志半ばで生命を失うことは、絶対に避けねばならない。でも、2階からならばともかく、3階からとなると、直感的にそう判断しろといっても、今回のようなある種のパニック状態の中では、自分でもできる自信は正直ありません。

 

 恐らく、今秋にあるだろう「臨時国会」で、「いじめ」「不登校(ひきこもり)」の問題と共に、「消防法」「建築基準法」の改正案のことは、議題にならざるを得ない、少なくとも自分はそう感じています。

 そしてまた、いわゆる「文化芸術行政」のあり方も、そろそろ議論されてしかるべきであろう、とも正直感じています。

 (これは「スポーツ行政」でもそうですけど、個々人の才能とか、各スポーツ団体に○投げの感じで、この日本社会としての「グランドデザイン」が見えてこないんですよね。なんのために「スポーツ庁」「文化庁」があるのか、正直「口だけ」じゃないかと感じるのは、自分だけでしょうか…?)

 

 「らせん階段」「吹き抜け構造」。それが一部報道ではやり玉に挙がった感じでもありました。

 でも、それはあくまでも結果論だと思いますし、特に「吹き抜け構造」は、「風通しのよさ」という意味で、相応に意義があるはずである、と自分は思うのです。

 確か、2018年の2月頃でしたか、NHKの「おはよう日本」での、宮崎西高校(宮崎県でno.1の公立の進学校といわれています)の、職員室近くの廊下(なんと、130人分の机が置かれている!)で自習をする高校生の姿(吹き抜け構造を活かしていることも含めて、印象的に映った)。

 自分は、私立の中高一貫校で学んで、でも高校1年生の終わりからはずっと予備校との「ダブルスクール」で、それこそ「思い出したくないこと」ですけど、あの宮崎西高校のエピソードは、とても心を揺さぶられたんですよね(ちなみに、テレビ朝日松尾由美子アナウンサーの母校とのことです)。

 

 

 話が脱線してしまいまして、申し訳ありませんけど、時間の経過と共に、徐々に全容がわかっていき(といっても、動機の解明とかは、かなり時間が掛かりそうではありますけど…)、ツイッターでも、あの惨劇の当日から3日間くらいは、この話題で埋め尽くされていましたし(普段はアニメに造詣のない人間の間でさえも)、「ことの大きさ」を、ひしひしと強く実感する感じだったんですよね。

 

 で、かくいう自分は、ずっと関西で生まれ育ってきました。

 中学3年生までは西宮で育ち、高校1年生から現在までは、ずっと大阪。

 中学校、高校と大阪で学び、大学は京都で学んでいました。ですので、「三都物語」(かつて、JR西日本のCMのキャッチフレーズで用いられていました。三都とは、「京都、大阪、神戸」のことです)と、折に触れてネタにしてたりしますが。

 ですので、一人の「関西在住のアニメファン」として、京都アニメーション京アニ)さんのことは、名前はよく存じていましたし、2015年夏に「μ’s」(ラブライブ)に出会い、映画鑑賞をコンスタントにするようになってからは、「予告編」を通して、京アニさんの作品をいくつも触れるようになりました。

 

 尤も、いま、「予告編」を通して、と述べましたけど、実は本編を通しで見ることができた作品は、「ゼロ」です。

 唯一、かつてNHKBSプレミアムで再放送されていた「けいおん!」がありますけど、あれも散発的に見ることができた程度ですので(日程的な理由で、ちょくちょくしか見られませんでした…。いつか、再放送が叶えば、今度こそは是非とも通しで見たいと思っているのですが…)。

 

 ですけど、「予告編」とかYouTubeを通してとかだけでも、

 

 

 (図解1)自分(愛球人)が、予告編、YouTubeを通して出会った京アニ作品。

 

 『聲の形』(「君の名は。」「この世界の片隅に」と共に、当時「社会現象」として大きな話題になった。「青少年に見て欲しい映像作品」と挙げられているとか)

 『境界の彼方』(2015年春に、リアルの予定で上京した際に、新宿ピカデリー1階ロビーでスタンディング展示されていて、強く心を揺さぶられました。映画本編を見る機会を逃したことは、いまだに強い悔いとして残っています。)

 『響け!ユーフォニアム』(宇治が舞台の、吹奏楽での青春を描いた作品。ラブライバー的には、渡辺月役を演じた黒沢ともよさんの代表作になります。)

 『Free!』(長期シリーズ。競泳での青春を描いた作品。「腐女子」を日本社会に認識させた作品の一つと自分は解釈しています。)

 『中二病でも恋がしたい!』(内田真礼の代表作として知られる。「中二病」という言葉[概念]は、自分はこの作品を通して知りました。)

 

 この5作品が該当します。で、京アニさんの作品は、いくつかの特徴があったと、自分は解釈しています。下記にて示してみましょう。

 

 

 (図解2)自分(愛球人)が考える、京アニ作品の特徴、意義。

 

 (1)ミリ単位のディテールまで拘った「正確無比な」作画技術。特に圧倒的な「精緻な風景描写」が大きな特徴。

 (2)『涼宮ハルヒ』シリーズ、『けいおん!』『らき☆すた』などで、「大人のアニメファン」を社会的に認識させる契機を生み出した(それまでは日本でのアニメは『親子共に』あるいは『子どもが』見るものという傾向が強かった)。つまり「アニメの裾野を大きく拡げた」功労者的存在といえる。

 (3)(2)と関係するが、いわゆる「聖地巡礼」の概念を植え付けた。前述の3作品(例えば『けいおん!』ならば、滋賀県豊郷町)は勿論、『氷菓』(岐阜県高山市)、『たまこまーけっと』(京都市。京阪出町柳駅近くの商店街)など、「聖地巡礼」といえば京アニの作品に特に多い。これは2010年代になり他社の作品にも波及して、『ラブライブ!』シリーズ(東京・秋葉原静岡県沼津市)、『ガールズ&パンツァー』(茨城県大洗町。通称「ガルパン」)などに影響を与えた。

 (4)「メッセージ性の強い映像作品」を少なからず発表している。『CLANNAD』『境界の彼方』『聲の形』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などがこれに該当。

 (5)従来の日本アニメ(特に劇場版作品)は、既に長い年月を経て確立された「ブランドもの」(ドラえもんルパン三世セーラームーンクレヨンしんちゃんプリキュアなど)や、特定の一人の監督の才能に大きく依拠した作品(宮崎駿高畑勲細田守新海誠など。前者の2人は「スタジオジブリ作品」とも形容されている)が多かったが、京アニさんの特徴は、一人の監督の才能のみに依拠せずに「チーム力」で「みんなでいいものをつくる」独自のスタイルを提示して成功させてきたこと。またこれに伴い、作画監督、キャラクターデザイン、美術監督をはじめ、末端の原画、動画などのスタッフを含めたアニメーター(クリエーター)の社会的地位の向上にも大きく貢献したといえる。

 (6)基本的に「本職声優の起用」に拘り続けていること(大物監督のアニメ作品の劇場版だと、本職声優がほとんど起用されないことが多い傾向にあるので、その意味でも独自性が強いといえる。「商業性」よりも「世界観の堅持」に重きを置いている証といえるだろう)。で、京アニ作品で世に出た声優(特に女性声優で顕著)が多いのも特徴。

 

 

 この、(図解2-6)について、下記にてより深く言及したいと思います。

 

 

 (図解3)京アニ作品をきっかけに世に出た、あるいはスター声優になった主な女性声優。

 

 (1)『けいおん!』声優。

 [1]豊崎愛生平沢唯役[主人公]。「スフィア」のメンバー、またソロ歌手としても精力的に活動。『とある科学の超電磁砲』『めだかボックス』『アクセル・ワールド』『告白実行委員会シリーズ』など、毎年複数の作品でメインキャストを務めるトップ女性声優の一人。)

 [2]佐藤聡美田井中律役。『FAIRY TAIL』シリーズ、『氷菓』、『暗殺教室』など、毎年コンスタントにメインキャストを務めている。2017年-2018年には『魔法少女リリカルなのは』劇場版2部作のメインゲスト声優の一人に名を連ねた。)

 [3]日笠陽子秋山澪役。『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズが特に有名[この作品に名を連ねていること自体がトップ女性声優の証明!]。『ハイスクールD×D』シリーズ、『ドメスティックな彼女』など、毎年複数の作品でメインキャストを務める。2019年現在は『アイカツフレンズ!』に名を連ね[若手女性声優の指南役的存在?]、2017年-2018年には『魔法少女リリカルなのは』劇場版2部作のメインゲスト声優の一人として物語のキーパーソンを務めた。)

 [4]寿美菜子琴吹紬役。「スフィア」のメンバー、またソロ歌手としても精力的に活動。愛らしさと色気を兼備した独特の容姿も特徴的。『ドキドキ!プリキュア』では栄光のプリキュア声優に名を連ねる。『アイカツ!』(いわゆる「無印」)、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ(4期~5期)ではメインライバルキャラを務め、『TIGER & BUNNY』ではメインヒロインを務めるなど、トップ女性声優の一人。)

 [5]竹達彩奈中野梓役。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『だがしかし』でメインヒロイン、『たまゆら』で主人公、『ガールズ&パンツァー』でメインライバルキャラを務め、ツイッターのフォロワー数が「100万人」を超えるなど、トップ女性声優の一人にして「インフルエンサー」でもある。歌手としても精力的に活動しており、吉野家マクドナルドの「Web CM」でも話題に。2019年に梶裕貴との電撃結婚の際にはツイッターの話題の独占は勿論、一般ニュースでも取り上げられた。)

 

 (2)その他の女性声優。

 [6]内田真礼(『中二病でも恋がしたい!』でメインヒロインを務め、これは自身最大の代表作といわれる。以後、『Charlotte』でのキーパーソン、『アオハライド』での主人公、『ドメスティックな彼女』でのメインヒロインなど、トップ女性声優の一人に。声優アーティストとしても代表的存在に上り詰めて、2019年の元日には日本武道館の単独公演を実現させた。野球好きとしても著名で、特に福岡ソフトバンクホークスのファン。これが高じてか、『八月のシンデレラナイン』のゲーム版ではメインライバルキャラの一人を務めている。)

 [7]洲崎綾(『たまこまーけっと』で主人公。以後、『アイカツ!』(無印)でのメインライバルキャラ、『バトルガール ハイスクール』『魔法少女特殊戦あすか』での主人公、『暗殺教室』『RWBY』でのメインキャストなど、トップ女性声優の一人に。東京学芸大学を卒業した才媛でもあるが、ツイートはほのぼのした感じが特徴的。)

 [8]黒沢ともよ(『響け!ユーフォニアム』で主人公。これを契機にトップ女性声優の一人に名を連ねるように。『あかねさす少女』で主人公を務めたほか、『ポッピンQ』ではクライマックスでの情熱的な演技をみせ、『ラブライブ!サンシャイン』の劇場版では渡辺曜のいとこ役でゲスト声優を務めて、ここでも印象的な演技。もとは子役出身であり、現在は舞台、ミュージカルでも活動。まだ23歳、末恐ろしい存在といえよう。)

 [9]茅原実里(名を上げたとは意味合いが異なるかもだが、京アニ作品と縁が深い。『涼宮ハルヒ』シリーズ、『境界の彼方』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で主題歌を務めた。声優アーティストとしては、水樹奈々田村ゆかり堀江由衣のライバル的存在として高く評価されている。)

 

 

 いま、9人の女性声優を挙げました(茅原実里はむしろ歌手的な扱いに近いですが)。ここに挙げた全員が「トップ女性声優」です。アニメ好きな人間ならば知られているかなと思いますし、竹達彩奈内田真礼は、とりわけ大きな知名度と想像します。

 洲崎綾佐藤聡美は、今回の京アニの惨劇について、早い段階でツイッターでコメントを出していましたし、豊崎愛生は、ラジオの持ち番組で、京アニへの強い想いを語っていたと報道越しですが伺っています(洲崎さん、佐藤さん、豊崎さんの3人にとっては、そりゃあ、京アニさんは「人生の恩人」的な存在でしょうから、悲しみはなおさらでしょう)。

 

 

 だからこそ、だからこそです。一人の(関西在住の)アニメファンとして、例え直接的な接点がない自分でも、強い悲しみを抱きます。

 それに、『涼宮ハルヒ』シリーズの舞台は、実は自分の故郷に近いんですよ(西宮の、いわゆる苦楽園地域)。ですから、我が故郷のよさが、こんな形で発信されるだなんて、と(そりゃあ嬉しいですよ)。

 

 自分はラブライバーですので、この立場から述べますと、すわわ(諏訪ななかさん)が、『涼宮ハルヒ』シリーズから大きな影響を受けたそうで、「アニサマ2018」「ランティス祭り2019」で目の前で見ることが叶った際は、感涙であったそうで。

 自分が、すわわの立場でも、そうなるだろうなあ…、と。それほどに、京アニさんの積み上げた業績は、とても大きいと思うのです。

 

 

 「悲しみを、悲しみのままで終わらせてはならない。明けない夜はない。いまは絶望に叩き落とされているかもしれないけど、時間が掛かってもいい、さあ、立ち上がろう。

 

 

 恐らく、自分を含めて、いま、そのような感覚かなと想像するのです。

 

 

 

 

 

 いま、メモツイート的に綴らせて頂いた2つのツイートを添付させて頂いていますけど、もう少し、掘り下げさせて頂きたく思います。

 

 

 (図解4)京アニ事件で声を寄せたり喧嘩をしたりした、若い世代の言葉(あくまでも一部になりますが)。

 

 (1)「京都に京アニがあるのがうれしく、誇りだった。ここで作られているアニメが見られなくなるのかと思うと辛い。犯人は(アニメを)作っている人だけでなく、アニメのキャラクターも殺してしまったと思う。怒りを通り越して辛い。」

 (https://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/190718/evt19071820480049-n1.html

 (京都市、高校1年生[16歳女子]。近隣住民で、京アニ作品のファンであるという。7月18日、産経新聞webより。)

 

 (2)「つらいし、悔しい。整理がつかない。理不尽すぎる。」

 (https://mainichi.jp/articles/20190725/k00/00m/040/109000c

 (愛媛県松山市、高校2年生[17歳女子]。イラストがもともと得意で、高校でもイラストに励み、将来は京アニのアニメーターになることを目指しているという。7月25日、毎日新聞webより。)

 

 (3)「毎年毎年、映画とかアニメとか新作があって、新作を見るたびにハルちゃんたちがいる岩美に行きたいと思う。この時期にあえて見に行こうかなと。これ以降、もしかしたら新作が出なくなるかもしれないし…と思って。長年続く作品だからこそ、一緒に成長している感じがあって。高校生になったらハルちゃんたちも高校生になって、私ももうすぐ大学で、ハルちゃんたちも今大学1年生で、一緒になんか成長してる感が…それが止まってしまうのかなって思うと寂しくなる。」

 (https://www.mbs.jp/mint/news/2019/08/02/071259.shtml

 (佐賀県、高校3年生[17歳女子]。『Free!』の大ファンで、作品の聖地である鳥取県岩美町を訪れたという。「ハルちゃん」とは、作品の主人公、七瀬遥のこと。)

 

 (4)「たくさんの作品を作ってくれてお礼の気持ちでいっぱい。安らかに眠って下さい。京アニに復活してもらい、アニメの続編も出て欲しい。」

 (サンフランシスコ[米国]在住、高校1年生[16歳女子]。現在留学中だが、夏休みで京都の実家に帰省がてら、献花に訪れた。『響け!ユーフォニアム』に影響を受けて、自身も吹奏楽を始めたという。7月30日、朝日新聞朝刊1面より。ただしweb記事は見つけられませんでした。)

 

 (5)「ハルヒ京アニさんがいてこその私だから。少しでも力になりたいから、グッズを買って、募金活動に参加します。」

 (https://www.asahi.com/articles/ASM7X4KGMM7XPTIL00V.html

 (https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080500080&g=soc

 (京都府南丹市、中学2年生[14歳女子]。中1のときに7か月間ほど学校になじめずに不登校になったが、『涼宮ハルヒの憂鬱』に出会い、主人公の飾らない姿に共感して、「他人を気にしなくてもいい。苦手な人には極力気を使わなくていい。私ももっと自分を出していいんだ」と思えるようになり、中2の4月から教室に復帰できたことと共に、京アニのアニメーターになりたいという志ができたという。

 8月5日、時事通信webより。なお、7月27日の朝日新聞朝刊社会面[29面]にて、この少女の想いがより深く言及されていますので、可能な人間は併せて御参照頂ければと思います。)

 

 

 いま、5人の少女の声を挙げました(京アニさんが女性スタッフに優しい環境の構築に力を入れていたことは事件前から耳にはしていましたので、それを意識した感じでもあります)。この5人をはじめ、京アニさんの作品から「生きる希望」「生きる勇気」をもらった子ども(少年少女)が、恐らく多くいると想像します。そのような少年少女が、一人でも多く、何かしらの形であれ、京アニさんの再興、そしてあの惨劇よりももっと素敵な作品を社会に届ける、社会に訴え掛ける一助になることが叶うこと、それが自分が強く願うこととしてあるのです。

 

 実際、自分だって、他社の作品になりますけど(サンライズ)、ラブライブ!』(μ’s)との出会いが、自分の生き方をより前向きにさせてくれた、視野を一気に拡げることができた、「叶えたい景色」をより具体的にイメージできるようになった、それが正直な感覚としてあります。

 少なくとも、「『ラブライブ!』がなければ、いまの自分はいない。社会をよりよくする一助になる人間に、絶対になりたいと強く思うことはなかったかもしれない。」、これははっきりと強く感じています。

 

 

 実は、こうしていま、ブログを執筆させて頂きながら、涙が止まらない感じになっています。そして実は、自分、7月26日金曜日に、京アニさんの特設の献花台を訪れさせて頂き、その際に、京アニさんへのささやかな想いを綴った手紙を供えさせて頂きましたけど、手紙を綴るときは、もうとにかく、涙が止まりませんでした。

 

 (図解2)にて言及させて頂きましたけど、京アニさんの作品は、「○○監督作品」ではなくて、「京アニ作品」、いわば「制作集団名」で呼ばれることが多いです。この「制作集団名」で呼ばれる傾向が多いのは、自分が知る限り、他には、

 

 「Key」「P.A.WORKS」「ufotable

 (「Key」と「P.A.WORKS」は重複することもある。なお、「Key」作品のファンは「鍵っ子」と称されるが、「鍵っ子」は一般的には違う意味で用いられる傾向が強いので、この言葉を使うときは話す相手や場面に留意した方がよいかなと申し添える感じになりますが…。)

 

 この3つになるでしょうか。「P.A.WORKS」は富山、「ufotable」は徳島に拠点を置いていますが、「地方から文化を発信する」姿勢という意味では、京アニさんの影響を受けているといえる。そう考えるとやはり、京アニさんの存在は、日本におけるアニメのあり方(パラダイム)を大きく変えたと映るのです。

 そして特に、京アニさんが「フィロソフィー」(理念)として大切にし続けてきた、「一人の監督の才能のみに依拠せずに「チーム力」で「みんなでいいものをつくる」スタイルに拘り続ける姿勢。これは、アニメに関係なしに、日本社会をよりよくするヒントになり得ると、自分は強く感じます。

 

 

 いま、いくつかのことを挙げましたけど、そういった姿勢、あるいはそれらが織りなす独特の世界観(あるいは、圧倒的な作画技術。特に風景描写の精緻さは「ぶっちぎりでno.1」でしょう)、これらのことが、人々の大きな共感を呼んできた。

 この「共感の輪」が顕著に示されているのが、京アニさんの再興のための「募金」「メッセージボード」です。

 

 

www.jiji.com

 (7月26日、時事通信web)

 

www.j-cast.com

 (7月26日、J-CASTニュース

 

 

 そして、このツイート。

 

 

 

 「アトレ秋葉原」のメッセージボード。自分は関西在住で、メッセージボードのある場所に出会えず、心苦しい想いでしたけど(あったら、想いを言葉に綴ることができたのに!)、報道越しにですけど、強く心を揺さぶられる感じです。

 

 そして、アニメイトさんの募金箱。実は自分も、「アニメイト大阪日本橋」にて、7月22日月曜日の午前に、「1500円」ですけど、募金をさせて頂きました(この日に、斉藤朱夏さんが表紙の『My Girl vol.28』が発売されたため。ちなみに『My Girl』はいつも丁寧なインタビューを届けてくれているので、声優雑誌の中でも特に重宝させて頂いております)。

 そしたら、アニメイトの募金箱。全てのレジに募金箱が置かれている訳ですけど(実はその前日の7月21日日曜日の夕方、及び、8月3日土曜日の夜も訪れていますが)、

 

 「(募金箱に)札束がずらり。5000円札、10000円札も少なからずある。

 「レジを訪れるほとんどの人間が(金額はともかく)募金をしている。

 

 まあ、募金というのは、金額ではなくて、「気持ち」こそ大切であって、たとえ「1円」でも、その人にとっての「精一杯の気持ち」を届けることにこそ意義がある、と自分は思っている訳ですけど、もうねえ、いままで生きてきた中でも、特に心を揺さぶられる一つになった感じです。と申しますのも、自分の正直な感覚として、

 

 「『東日本大震災』『熊本地震』のときよりも、1人あたりの募金額が大きい感じがします。」

 

 と。特に、レジに並ぶ人間のほとんどが募金をする光景は、自分の中では恐らく「生まれて初めて」です。

 実は自分、「東日本大震災」は、微力ながら復興支援活動に参加させて頂いてきたのですけど、恐らく、自然災害(これは地震に限らず、豪雨や竜巻などでも)の募金は、信頼できる団体の見極めの難しさや、募金がちゃんと届いて欲しいところに届くのかの不透明さが影響しているかもしれませんが、今回の場合、

 

 ・使用の用途、信頼性がはっきりとしている(募金がちゃんと届いて欲しいところに届くだろうという想像ができる)こと。専用口座は勿論、アニメイトもいわば「同志」的存在であるので(アニメにある程度以上の造詣があれば、アニメイトの信頼性はすぐにつかめると考えられるから)。

 ・会社の再建(再興)にどれほどの資金が必要か、ある程度のイメージができる(と考えられる)ため(大きな自然災害は、復興に掛かる資金や時間がとてつもない感じになりがちなことを考えるとなおさら)。

 ・いわゆる「現代アニメ」において、京アニさんの存在意義、果たした業績が数字以上にとても大きいということ。再興を叶えて頂かないと、これまで築き上げた日本のアニメ文化が一気に壊れるかもしれないという危機感。

 ・自然災害はその起こった場所(いわゆる「被災地」)との「距離の遠さ」のケースが少なくないので、「自分ごと」としてとらえにくいけど、今回の京アニさんの場合は、特にアニメにある程度以上の造詣があれば、何かしらの接点があることから、「自分ごと」としてとらえやすいと考えられること。

 

 いま、上述にて、4つの主たる理由を挙げましたけど、特に、「自分ごと」として考えられること、これが大きな要素としてあるように映るのです。まあ尤も、「5000円札」や「10000円札」は、無理をしていなければいいんだけど…、と思ったりもしますけど。

 

 でも、いずれにせよ、やっぱりあのアニメイトの募金箱、とても強く心を揺さぶられるのです。

 で、7月26日金曜日、ようやく時間がとれたので、京アニさんの献花台を訪れる、その際に、ささやかな想いを綴った手紙を供えようと心に決めました。

 そう。先述でも触れたように、京アニさんの作品から「生きる勇気」をもらった子ども、若い世代が、一人でも多く、「生きる勇気を届ける側」として、アニメーター(スタッフ)になることが叶えば、それが、あの悲しみのとき以上の素敵な作品を生み出すことに結び付くはず、だから、絶対に再興して欲しいです、という想いを込めて、手紙を綴らせて頂いた感じです。

 

 

 いままで生み出してきた、この「魂」、この「灯」が、絶対に失われてはいけないんだ!だから、京アニさんには、絶対に再興して欲しい!

 そう強く抱くことと共に、御冥福をお祈りする感じです。

 合唱。有難うございました。そして、いつだってずっと、待っています。

 

 

 では、(その2)において、いよいよ、本題へと入っていきたいと思います。

 「Aqoursのアジアツアー、5thライブの概要的感想。」、これが(その2)のテーマになります。