愛球人はてなブログ。

「ラブライブ」(μ’s、Aqours)、「ハチナイ」(和歌山、きのくに未来学園高校)、「俺の甲子園」(和歌山、国立きのくに未来学園高等学校)を中心に、「マイペース」に「想いのまま」を綴らせて頂くブログです。スポーツ、映画、音楽の感想についても、このブログで言及させて頂くことがあります。

【俺の甲子園】2021年春季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線。その2。ブロック別の展望編)。

 こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。

 

 「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事(第36回)は、

 「2021年春季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線)。」です。

 

 秋季大会、春季大会、夏季大会では、できるだけ「和歌山県大会の展望(全体展望編、ブロック別展望編)」のブログエントリーを書きたいと心掛けています。
 今回は、時間が確保できるか正直不安でしたけど(4日日曜日まで、自分がもう一つプレイしている野球ゲームの、ハチナイの公式戦[全国大会]に手一杯でしたので)、限られた時間の中で、自分なりに綴らせて頂きたいと思っています。

 

 大会の展望記事は、これで「7回目」になります。

 (2019年春、2019年夏、2019年秋、2020年春、2020年夏、2020年秋、今回。)

 

 「俺の甲子園和歌山展望総括」というカテゴリーから検索をかけて頂ければ、過去の大会展望記事を閲読できますけど、この「俺の甲子園和歌山展望総括」のカテゴリー該当記事を、一覧にまとめたものをリンク添付させて頂こうと思います(こうした方が恐らく手っ取り早いでしょう、と申しますか)。

 

 

aikyujin.hatenablog.com

 

 

 いまリンク添付させて頂いた、カテゴリーの一連の記事をまず参考にして頂けると、より読み進めやすくなるかなと思っております(基本、自分のブログ記事は、他の人に比してとても長い傾向ですから…)。

 

 今回のブログエントリーは、あくまでも、「きのくに未来学園(愛球人)の独断的な目線で」ということに御留意の上で読み進めて頂ければと思いますし、「個人的な想い」も少なからず混じっていることを御理解頂いたうえで、読み進めて頂ければと思います。

 (まあ「独断と偏見」全開であるのは、この展望記事ではもはや恒例かなではあるのですけど。)


 (その1)では「全体的な展望」「自校の展望」をテーマに執筆させて頂きました。

 では、この(その2)では「ブロック別の展望」をテーマに執筆させて頂きます。本文に入ります。

 

 

 まず、参考資料として、高倉学園和歌山さんが作成したトーナメント表を、リンク添付させて頂きます(有難うございます、拝借申し訳ないです)。

 

 

 

 

 

 (図解3)2021年春季和歌山県大会、8つのブロック別の展望(きのくに未来学園目線)。

 ((☆)は「全体的な展望編」で示した「有力20校」。(★)は「2019年秋~2020年新人戦の公式戦」で「8強以上」を1回は到達できている学校、(◎)は「2018年秋~2019年夏の公式戦」で「8強以上」を1回は到達できている学校。)

 

 

 Aブロック(2回戦[第1試合~第8試合])

 (中洲学園が他校を2歩ほどリード。「Xファクター」は古佐田丘。)

 ブロックシード(中洲学園[☆★]。第1シード)、準ブロックシード(ore[★]。第16シード)

 その他有力校(田邊商業、古佐田丘、高倉学園和歌山[◎])

 

 自身初の第1シードを掴んだ中洲学園さんが、このブロックの大本命です。正直、他校との差はかなりあると自分は感じてます。持ち味である圧倒的な打撃力は全国レベルといえます。特に林、矢野、佐藤祐の3人はLRクラスの強打者であり、脇を固める越智、鳥山、光永も他校ならば中心選手になり得る。課題の一つであった投手力も、ひと冬を超えて大きく上げてきました。相原、下山、小澤の「投手BIG3」の確立もですけど、投手力向上を顕著に示す存在が竹中で、☆5のSRですけど、☆3のURくらいの威力があると映ります。余力を残して8強に到達する可能性は正直結構大きいだろうなと。

 ですけど、中洲学園さんは本質的には攻撃型にかなり振ったチーム編成ですので(自分的にはとても好きです)、このような編成はドツボにはまるリスクも正直あります。他校にとってはそこに付け入る隙がある。

 伝統の投手力が健在の田邊商業さん、この1年ほどで力をつけてきているoreさん、経験値が不気味である高倉学園和歌山さんも、このブロックにいます。ですけど自分が、中洲学園さんにワンチャン対抗できるかもと読んでるのは、今大会で数少ない新興学校である古佐田丘さんです。

 まだ創設1年と若く、全員が新2年生で、投手層がやや薄い感はありますけど、チームの熟成度はそれ自体が大きな強みです。昨春の時点での南海学園さんに近い感じを、自分は抱いてます、これからが楽しみであると。エース赤井は県内有数の実力者ですし、打線も「点を取る形」を持っている、特に末永、喜田は有能なポイントゲッターです。

 順当ならば、古佐田丘さんは中洲学園さんと4回戦での対戦になります。この4回戦での対戦はむしろプラスになる、ワンチャン波乱を起こせるかもと。逆に中洲学園さんはここを突破できれば一気に8強に辿り着けるだろうと自分は読んでます。

 

 

 Bブロック(2回戦[第9試合~第16試合])

 (最激戦区その1。南海学園がやや優勢だが、森音、桐蔭2の打撃力も魅力。)

 ブロックシード(南海学園[☆★]。第8シード)、準ブロックシード(森音[☆]。第9シード)

 その他有力校(桐蔭2[☆★]、耐久)

 

 激戦区の一つです。接戦、特にロースコア勝負に無類の強さを持つ南海学園さんがこのブロックの本命と読んでます。昨秋時点までは「見た目の戦力値以上に試合巧者感がすさまじい」という感じでしたけど、ひと冬を超えて戦力値がついてきています(見た目の戦力値よりは、覚醒数を1つずつ増やして解釈した方がよいかもです)。エースの村上、主砲の荻原、横田といった絶対軸の存在に加えて、チームの熟成度の高さは和歌山でも屈指といえます。直近4大会のうち3大会で8強以上に到達しているチームがほぼそのままですし、この南海学園さんが試合巧者ぶりを活用できれば、突破の可能性は正直高いでしょう。

 ですけど、他校の勝機も決して低くはないと思ってます。打撃力と走力に自信を持つ森音さんは、この1年半ほどは高い攻撃力を堅持し続けてきました。あとは公式戦での結果だけと映りますし、昨夏に比して投手力や守備力も向上の感があり、対抗1番手といえるでしょう。攻撃力に全振りで破壊力と危うさが共存だけどそれがむしろ魅力の桐蔭2さんも面白い存在です。正直投手力とのアンバランスさが顕著でもありますけど、単純な攻撃力は和歌山でもトップ8に入るかもといえるほどにとても魅力的です(かなり尖った現チームの編成は、とても自分好みです。南海学園さんとの相性はあまりよくない感はありますけど、正直期待しています)。

 投手層に優れる耐久さんも、8強到達の可能性は十分あり得ると映ります。走攻守のバランス感が行き届いている感があり、大崩れのリスクは対抗勢力の中では恐らく最も小さい感があります。

 ただ、いま挙げた3校はいずれも南海学園さんと5回戦での対戦になるのですけど、それまでに「潰し合い」になります。南海学園さんにとっては、より優勢感が増すことになるのかなと。単純な戦力値でいえば激戦区の感ですけど、南海学園さんがやや優勢、いや一歩リードである、これが自分の正直な解釈です。

 

 

 Cブロック(2回戦[第17試合~第24試合])

 (クロマティが本命だが、ヒマラヤ、きのくに未来学園など曲者が揃う。)

 ブロックシード(クロマティ[☆★◎]。第4シード)、準ブロックシード(ヒマラヤ[☆★]。第13シード)

 その他有力校(きのくに未来学園[☆]、和歌浦[★◎])

 

 「見た目の顔触れ以上に、クロマティさんの優勢感が強い」、これが自分の解釈です。かつてのクロマティさんは、いわば攻撃力により重きを置きながらも、ツボにはまると勢いが加速していく感じのチームでしたけど、この1年で投手力や守備力が大きく向上して、「より計算できる」チームにステータスを上げた感があります。見た目の戦力値以上にリードの距離感は大きいだろうなと。

 千葉、清水という「投手の2枚看板」、それと主砲の吉野龍はLRクラスです。全体的なバランスでいえば、樂月さんに最も対抗できる最有力はむしろクロマティさんと映ってます。野口、中島、井戸など脇を固める打者も質が高く、どのような展開にも高いレベルで対抗できる。相手校の立場としては「突破口が探しづらい」。

 ただこのブロックは、曲者が多いことも特徴で、クロマティさんにとって楽ではないのではと映ります。対抗の1番手はヒマラヤさんで、大型二塁手の川本や強打の薗部、出塁特化型の畔柳など、攻撃力の質が高くビッグイニングを狙えます。やや投手力に不安はありますけど、ツボにはまれば8強到達は決して非現実的ではないかなと。経験値と試合巧者ぶりに優れる和歌浦さんも手強い存在です。

 きのくに未来学園(自分)も「Xファクター」になり得る感じではありますが、投手層の薄さ、駆け引きの不得手さが不安要素です。エース大賀、出塁特化型の谷村など、数人の好タレントへの依存度が強く、それが勢いか危うさかどちらに作用するのかと。クロマティさんとは4回戦での対戦ですが、辿り着けるのか自体が正直不安です。

 

 

 Dブロック(2回戦[第25試合~第32試合])

 (若さと勢いの栄西が1歩半リードだが、経験値の次元は手強い存在。)

 ブロックシード(栄西[☆★]。第5シード)、準ブロックシード(次元[☆★◎]。第12シード)

 その他有力校(県立和智弁[★]、明秀学園和歌山[★])

 

 18人中17人が新2年生であり、昨年11月の新人戦の優勝メンバーがほぼそのままで「5強」の一翼に辿り着いた栄西さんがこのブロックの本命です。塩入、安達、倉田の「投手BIG3」の存在は、それ自体がチームに計算をもたらせますし、大型三塁手の高橋は、自分は「和歌山最強打者」と解釈してます。今尾、内海など脇を固める打者の質の高さも魅力的です。「新2年生世代が中心」であることは自分と共通していますけど、自分とのチーム力の差は想像以上に大きく、「こうなりたいのに、羨ましい」と感じますし、その分期待感も正直大きいです。

 ただ、ひと冬を超えての強化の意味ではやや不安感があり、他校にとってはそこに付け入る隙がある。ですけど栄西さんは組み合わせ運を味方につけた、他校とは1歩半ほどの大きな差がある、余力を持って8強に辿り着く可能性は充分にあるだろうというのが、自分の正直な解釈です。

 対抗勢力になり得る学校を挙げるならば、最有力は次元さんです。投打のバランスに優れており、経験値の高さも大きな強みです。2019年新人戦4強のメンバーが新3年生になった明秀学園和歌山さんもこのブロックの有力校でしょう。昨秋に4強入りした県立和智弁さんも面白い存在ではありますけど、投手層の薄さは小さくない不安要素です。

 

 

 Eブロック(2回戦[第33試合~第40試合])

 (樂月が他校を2歩ほどリード。難敵は神島第二、エースが立てばワンチャン?)

 ブロックシード(樂月[☆★◎]。第2シード)、準ブロックシード(保田。第15シード)

 その他有力校(神島第二[☆]、多田[★])

 

 樂月さんがこのブロックの安定の大本命です。第1シードからは陥落しましたけど、8強到達に余力を持って到達という意味ではむしろプラスかもという組み合わせになったと映ります。正直、他校とは2歩ほど、いや恐らくそれ以上といえる大きな差があり、特にその投手力はむしろ威力を増した感があって攻略はとても難しそうと。

 小林、菊地聖、横江など「18人枠」の投手は5人全員がLRクラスです。打撃力は少し落ちましたがそれでも充分に強力で、守備力はむしろ向上させており、「5点取れば高確率で勝利できる」、いわば樂月さんが元来得意とする「先行逃げ切り」をより具現化できる編成になっています。絶対的4番の鈴木徹をはじめ、松本、菊池龍、福井など打者のタレント力も健在です。

 他校の中で樂月さんの鉄壁を崩す可能性があるならば、「和歌山最強投手」かもと映る絶対エースの亀山を擁する神島第二さんでしょうか。順当ならば樂月さんとは5回戦での対戦ですけど、実現した場合にどのように対峙するのかはとても興味深いです。他には、着実に力をつけている保田さん、昨夏4強メンバーが多く残る多田さんも有力校ではあります。

 樂月さんに対して付け入る隙があるとすれば、そのスロースターター傾向です。ただこれは裏を返せば、軌道に乗ったら攻略はより至難を極めるともいえる。正直、8強までに崩れる可能性は小さいと映りますが、どうなるでしょうか。

 

 

 Fブロック(2回戦[第41試合~第48試合])

 (隠れた激戦区。花巻西、亮太ミラクル学園、山東など群雄割拠の感が。)

 ブロックシード(尾花[☆]。第7シード)、準ブロックシード(花巻西[☆]。第10シード)

 その他有力校(山東[☆★◎]]、亮太ミラクル学園[☆★◎])

 

 「多くの学校に勝機があるブロック」。自分がこのブロックに入ったら、「あっ、最もチャンスがある」と感じたでしょう。ですけどよく見返すと、「うわあ、相手にしたくない学校が入ってるよ」でもあるのです。

 「相手にしたくない学校」、それが亮太ミラクル学園さんです。その試合巧者ぶりは、和歌山では南海学園さん、紀伊國さんと共に並び立つ存在といえます。単純な見た目の戦力値以上に、特に接戦に部類の強さを持つ。「逆転の亮太ミラクル学園」といってもよいです。2018年夏以降、「11大会連続で4回戦到達を継続中」で、このうち3回は8強到達、しかも春季大会は2019年、2020年のいずれも8強到達を叶えています。石黒、井上などを中心に「点を取る形」を持っていることが特に大きな強みでしょう。

 ただ、このブロックでの最有力校は、自分は花巻西さんを挙げます。大森、坪内という「打の2枚看板」が最大の長所ですけど、投打共に能力上昇値がとても高く、無課金とは思えない感じです(勿論、自分なりの誉め言葉のつもりです)。現3年生は1期生世代であり、チームの熟成度は和歌山で随一であることも大きなプラスです。あとは公式戦での結果だけ、正直そう感じてます。

 とはいえ、花巻西さんにとっては必ずしも順風とは言えません。というのも、順当ならば3回戦で亮太ミラクル学園さんとの対戦です。ここで消耗度を食われて、その次戦の4回戦では順当だと山東さんとの対戦になります。山東さんの経験値は和歌山では樂月さんと共にもはや名物的存在であり、現チームは「戦い方の引き出し」という強みを強調できるバランス型になっています。投手層でならば花巻西さんをむしろ上回るかもです。

 そう考えると、消耗度も考慮すれば尾花さんの勝機も充分にあります。純粋な総合的な戦力値でならば花巻西さんと大きな差はなく、しかも花巻西さんなど3校とは5回戦での対戦になるので、それまでの消耗度では尾花さんのアドバンテージといえる。正直、「多くの学校に勝機がある可能性が最も高い面白いブロック」といえます。

 

 

 Gブロック(2回戦[第49試合~第56試合])

 (最激戦区その2。那智勝浦がやや優勢だが、貴志川、紀伊國など難敵が集結。)

 ブロックシード(那智勝浦[☆★]。第3シード)、準ブロックシード(貴志川[☆★]。第14シード)

 その他有力校(紀伊國[☆★]、八幡神社[☆★])

 

 このブロックとBブロックを「最激戦区」に挙げましたけど、「そのハード度合いはこのブロックの方がよりきついであろう」、これが自分の正直な解釈です。

 見た目の戦力値は、那智勝浦さんがリードしていると映ります、やはり「5強」の一翼ですし、投打に超強力な軸を擁している。ですけど、貴志川さん、紀伊さんという見た目の戦力値以上の試合巧者勢が同居しており、着実に力をつけている八幡神社さんも絡む、ここにこのブロックのハードさがあります。

 ブロックの本命は那智勝浦さん。谷、多田の「投の2枚看板」はLRクラスであり、実際に今春の選抜大会出場の原動力になりました。打撃陣も藤吉、浜砂、下村とこちらもLRクラスの打者を3人擁しており、「点を取る形」が明確にあります。「5強」の中でも機動力や小技を特に積極的に活用する特徴を持つこともプラス要素です。対抗勢力に挙げる貴志川さんなど3校とは、いずれも5回線での対戦になる、つまりそこまでは消耗度を気にする必要が恐らくさほどないことも正直大きいです。

 とはいえ、特に対抗勢力の1番手といえる貴志川さんは、このひと冬を超えてブロックシード級の実力校になった感があります。とりわけ大きな強みが、小林、大橋、新納など質量ともに豊富な投手力です。その時々に応じて複数の選択肢の中から判断できる、これ自体がプラスとしてあること。打線の破壊力にはやや欠けるかもですけど、4番の遠山という明確な軸を擁していますし、むしろ守備力を含めたバランスに優れる、いわば「大崩れしないチーム」になっています。これに加えて、選手の能力上昇値がすさまじい(打者の上昇値が大きいチームは無課金でも何校かいますけど、投手の上昇値が大きいことがより特筆です)、見た目の戦力値よりは、覚醒数を1つずつ増やして解釈した方がよいかもです。

 これに加えて、紀伊さんの存在も手強いです。確かに見た目の戦力値、特に打線の破壊力は昨春の準優勝時に比してだとやや落ちているかもですけど、投手力はむしろ向上させていますし、何よりも接戦に絶対の自信を持つ。実は今回の組み合わせで特に驚いたのが、紀伊國さんのシード順位の低さでした(46番目)。また、投手層に自信を持ち、着実に力をつけてきている八幡神社さんも、8強到達のチャンスは決して低くないと映ってます。

 

 

 Hブロック(2回戦[第49試合~第56試合])

 (海草中学が1歩リードだが、JAわかやまは「Xファクター」になり得る。)

 ブロックシード(海草中学[☆★◎]。第6シード)、準ブロックシード(XXXXX。第11シード)

 その他有力校(和歌山和歌山[◎]、JAわかやま)

 

 このブロックの本命は、海草中学さんです。特に「絶対的エースの江見」「強力な中軸トリオ(村沢、大島、古屋)」、「経験値の高さ」という明確な強みを持っています。見た目の戦力値は昨春よりもやや落ちているかもですし、公式戦での安定性で「All o Nothing」に近いほどの振り幅の大きさで他校に付け入る隙があるかもですけど、ツボにはまったときの破壊力のすさまじさは既に実証済みですし、特に春季大会に滅法強い、これ自体が大きなプラスです(2019年春は優勝、2020年春は8強)。正直、この春季大会の強さが組み合わせ運を引き寄せた感がある?と映るほどに、他校とは1歩ほどのリード感があります。

 対抗勢力になり得る学校を挙げるならば、その一つは和歌山和歌山さんです。見た目の戦力値は海草中学さんとやや差がありますけど、「接戦での強さ」は海草中学さんと同等以上といえますし、「点を取る形」を持っていることも強みです。組み合わせ運という意味では、海草中学さんと同じようなことが言えますし、「健在の狼煙」の絶好の機会といえるかもと。

 それ以上に面白い存在に映る「Xファクター」はJAわかやまさんです。大澤、中田など打者の質が高く「点を取る形」が明確にあり、加えて「絶対的エースの大倉」の存在も大きなプラスです。投手層については、海草中学さん、和歌山和歌山さんをやや上回ると映る(正直、組み合わせ抽選の以前では「見落としていた存在」でした、ごめんなさい)。公式戦での経験値という意味でやや不安はありますけど、チームの熟成度はこれを補って余りあるといえる。ツボにはまれば一気に勢いに乗るかもと映ります。海草中学さんとの対戦が順当ならば4回戦であることもプラスといえるでしょう。

 

 

 およそ、このような感じですけど、ざっくりとした感じでまとめてみましょう。

 

 

 (図解4)2021年春季和歌山県大会、8つのブロック別の展望を概要化すると…。

 

 Aブロック(◎中洲学園、△古佐田丘、▲田邊商業、ore、高倉学園和歌山)

 (中洲学園が他校を2歩ほどリード。「Xファクター」は古佐田丘。)

 Bブロック(◎南海学園、◇森音、桐蔭2、△耐久)

 (最激戦区その1。南海学園がやや優勢だが、森音、桐蔭2の打撃力も魅力。)

 Cブロック(◎クロマティ、△ヒマラヤ、きのくに未来学園、▲和歌浦

 (クロマティが本命だが、ヒマラヤ、きのくに未来学園など曲者が揃う。)

 Dブロック(◎栄西、△次元、▲明秀学園和歌山、県立和智弁

 (若さと勢いの栄西が1歩半リードだが、経験値の次元は手強い存在。)

 Eブロック(◎樂月、△神島第二、▲保田、多田)

 (樂月が他校を2歩ほどリード。難敵は神島第二、エースが立てばワンチャン?)

 Fブロック(◎花巻西、◇亮太ミラクル学園、山東、△尾花)

 (隠れた激戦区。花巻西、亮太ミラクル学園、山東など群雄割拠の感が。)

 Gブロック(◎那智勝浦、◇貴志川、紀伊國、△八幡神社

 (最激戦区その2。那智勝浦がやや優勢だが、貴志川、紀伊國など難敵が集結。)

 Hブロック(◎海草中学、◇JAわかやま、△和歌山和歌山)

 (海草中学が1歩リードだが、JAわかやまは「Xファクター」になり得る。)

 

 

 いずれにせよ、自分もですけど、出場するどの学校も、持てる全力を尽くして、実り多い大会にできた、と思える感じでありますように、と強く抱きます。

 そして、今後とも、よろしく御願い申し上げます。