【俺の甲子園】2019年夏季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線。その2。ブロック別展望前編)。
こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。
「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事、第13回は、
「2019年夏季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線)」です。
(その1)においては、「全体的な展望」を綴らせて頂きましたけど、この(その2)においては、「ブロック別の展望」を、8つのブロックに分けて述べよう、と思います。
なお、(その1)と同様に、今回のブログエントリーは、あくまでも、「きのくに未来学園(愛球人)の独断的な目線で」ということに御留意の上で読み進めて頂ければと思いますし、「個人的な想い」も少なからず混じっていることを御理解頂いたうえで、読み進めて頂ければと思います。
では、(その2)の本文を、綴らせて頂こうと思います。
(図解3)2019年夏季和歌山県大会、8つのブロック別の展望(きのくに未来学園目線。前編)。
(1)Aブロック(2回戦[第1試合~第8試合])
ブロックシード:海草中学(第1シード)。
ブロック準シード:クマちゃん(第16シード)。
有力11校該当校:海草中学、村立白浜。
このブロックの軸は、全体展望編でも示した、海草中学さん、それを追走する白浜さん。順当ならば「5回戦」での対戦になります。投手力で海草中学さんが一歩リードしているようには映りますけど、村立白浜さんももともとは試合巧者。スタイルチェンジがどのような化学反応を生み出すのか、読めないところにも「怖さ」を感じます。
で、このブロックには、「Xファクター」がいます。そう、クマちゃん高校さんです。ブランク明けの学校ですけど、もともとは「5強」の一翼を担った実力校。「気持ち」がどれほど戻っているか。このグループの鍵は、それにあるかもしれない、と思っています。
《この選手に注目!》
(投手編1)奥田(海草中学。2018年、SR52)
「☆5」のSR投手ですけど、コントロールは「41423」(A評価)、まさしく「精密機械」ぶりが大きな魅力で、それでいて最速141kmの本格派右腕です。この春の決勝でも先発起用されるなど、信頼厚い投手と映ります。
(打者編1)紅林(村立白浜。2018年、UR142)
スタイルチェンジを図るチーム状況でも、1年夏から絶対不動の4番打者として君臨する「右の強打者」。彼の前にどれほど走者を貯められるか。その意味で、長く1番打者を務める石井(2017年、UR155)の出塁も鍵を握りそうと映ります。
(2)Bブロック(2回戦[第9試合~第16試合])
ブロックシード:樂月(第8シード)。
ブロック準シード:三浦学園(第9シード)。
有力11校該当校:樂月。
樂月さんが、頭2つくらいはリードしていると映ります。しかし問題は、どこでチームのエンジンが掛かるのか。早い段階からエンジンが掛かれば、他の学校はほとんどノーちゃんでしょう。
とはいえ、追う学校もなかなかの実力校たち。貴志さん、三浦学園さん、クロマティさん、和歌山国際大付属さん。樂月さんという「巨星」がいなければ、むしろ「面白いブロック」になっていたかもですし、これはつまり、樂月さんがエンジンが掛からなかった場合は、情勢を変換させ得る可能性を持った学校が複数いるともいえる訳です。
例えば、和歌山国際大付属さんは、昨春及び昨夏の8強、昨秋の新人戦の16強と実績ある学校。このときのメンバーが多くいます。樂月さんとは順当ならば4回戦で対戦しますが。
《この選手に注目!》
(投手編2)山本(貴志。2017年、UR101)
背番号11ですけど、「☆2」のUR投手、恐らく実質的なエース。イニングイーターぶりと切れ味鋭いスライダー、フォークが魅力の本格派右腕です。最後の夏を美しく飾って欲しい。
(打者編2)庄司(樂月。2017年、LR195)
この1年、和歌山の高校野球は、この「県内最強打者」を軸に展開されてきたといってもよい。一時は三塁手にも挑戦しましたが、最後の夏は原点回帰か、「4番・一塁手」として臨むことになるか。庄司の前に走者をできるだけ出さない、これがまず樂月さん撃破の最重要命題でしょう(ただし前後にも強打者がずらりと並んでいて、もはや「壮観」に尽きる訳ですが…)。
(3)Cブロック(2回戦[第17試合~第24試合])
ブロックシード:亮太ミラクル学園(第4シード)。
ブロック準シード:最強学園(第13シード)。
有力11校該当校:陵南、亮太ミラクル学園。
ここに、自分(きのくに未来学園)が入っています。しかし、Fブロック、Gブロックと共に、「厳しいブロック」というのが、正直な感覚です。
このブロックの軸は、陵南高校。全体展望でも示したように、1,2年生に有望な選手を多く擁しています。今秋以後、「打倒樂月」の1番手候補になっても何ら不思議ではない陣容を、この3か月で一気に整えてきたといえるかもです。この陵南高校とは、4回戦での対戦になりますが(ここに辿り着くことが今夏の自分の目標)、果たしてこれは叶うのか。
その前に、3回戦で亮太ミラクル学園さんが恐らく待ち構えます。そう、今春の5回戦で、樂月さんに「4-3」で勝利している学校です。昨秋の新人戦でも4強。いま、最も勢いに乗っている学校といっても過言ではないと自分は思っています。
で、陵南さんと亮太ミラクル学園さんは、同じゾーンになる。逆のゾーンでの有力校を挙げるならば、「1回戦からの登場」ですけど、県立和歌山さん。昨年9月の秋季大会で4強入りした実力校です。恐らく4番を務めるであろう、両打ちの強打者である渡邊(2017年、UR178)を、いかに得点圏で迎えさせられるか。集大成の夏で燃えているでしょうし、旋風を再び起こす可能性は充分にあり得るとみています。
《この選手に注目!》
(投手編3)正木(亮太ミラクル学園。2018年、UR106)
「☆1」ですけど、その存在感は既に県内を代表する投手の1人でしょう。昨秋の新人戦の5回戦での和歌山国際大付属さんへの完封勝利、今春の5回戦での樂月さんへの勝利、いずれもこの正木が先発マウンドでした。
コントロールとスタミナを高いレベルで併せ持つ技巧派左腕。それでいて最速140km。その存在自体が、「躍進の大きな原動力」といえるでしょう。
(打者編3)山下(陵南。2019年、UR136)
1年生ですが、既に「☆3」のUR内野手。主に「1番・二塁手」を務めると思われます。長打力と走力を併せ持つのが大きな魅力。今秋以後は県内を代表する打者の1人に名を連ねる可能性もあるほどの逸材でしょう。同じく強打快足の水越(2018年、UR132)、「打てる捕手」である岩崎(2018年、UR116)を含めて、魅力ある打線を作り上げてる一助に映ってます。
(4)Dブロック(2回戦[第25試合~第32試合])
ブロックシード:與那城学園(第5シード)。
ブロック準シード:泉州和歌山(第12シード)。
有力11校該当校:なし。
有力11校がゼロのブロック。つまり、どの学校にもチャンスのある激戦区のブロック。「1回戦からの登場」の学校も、力の差はほとんどないといえると思います。今春の春季大会でも、町田さんがこのようなブロックを勝ち上がって勢いに乗って、あれよあれよと準優勝を叶えて自信を付けた感じですけど、この町田さんの再来が起こり得るとすれば、このブロックの勝者かなと思っています。
いま挙げたように、突出した学校はないですけど、その中で最も可能性があるとすれば、泉州和歌山さんでしょうか。この年明け以後、県内レートランキングで安定して「トップ10争い」に顔を出してきています。確実性が魅力の坂口(2018年、UR180)、右の大砲である安藤(2017年、UR154)らを擁する上位打線は大きな魅力でしょう。これを追うのが、今春8強の與那城学園さんでしょうか。
しかしこのブロックにも、「Xファクター」がいます。「1回戦からの登場」になる、和歌山第一さんです。やや投手陣に不安がありますが、強打者を複数擁しており、そもそもが昨夏8強、昨秋の新人戦16強の実力校です。持てる個の力が束になったとき、有力校をも飲み込む力を生み出せるとすれば、この和歌山第一さんが、自分の中では強く思い浮かんでいます。
《この選手に注目!》
(投手編4)佐野(泉州和歌山。2019年、UR98)
1年生ですけど、「☆2」のUR投手です。切れ味鋭いチェンジアップが魅力の本格派右腕。どのような起用法か注目ですけど、チームの上位進出の大きな鍵を握っているといえるでしょう。
(打者編4)関川(和歌山第一。2019年、UR132)
練習試合での打率は驚異の「.422」。確実性が特に魅力の「右の中長距離打者」タイプですけど、確実性と走力を兼備する富沢(2018年、UR138)、強打の内野手である板倉(2018年、UR140)、若き左の大砲である小暮(2019年、UR155)の「内野手カルテット」は、とても大きな可能性を秘めています。しかも4人全員が「1,2年生」。どのような打順の組み合わせで臨むかも、大きな楽しみの要素です。
この「Dブロック」までの展望で、既に結構な文字数を割いてしまっていますので、「Eブロック~Hブロック」の展望は、(その3)にて綴らせて頂きたく思います。
よろしく御願い申し上げます。