愛球人はてなブログ。

「ラブライブ」(μ’s、Aqours)、「ハチナイ」(和歌山、きのくに未来学園高校)、「俺の甲子園」(和歌山、国立きのくに未来学園高等学校)を中心に、「マイペース」に「想いのまま」を綴らせて頂くブログです。スポーツ、映画、音楽の感想についても、このブログで言及させて頂くことがあります。

【俺の甲子園】2020年7月下旬、きのくに未来学園、1期生への感謝と再始動と(その1。2020年夏の甲子園和歌山県大会総括)。

 こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。

 

 「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事、第28回は、

 「2020年7月下旬、きのくに未来学園、1期生への感謝と再始動と」です。

 

 今回の主たるテーマは、

 「2020年夏季和歌山県大会総括(全体、自分のそれぞれ)」(→その1)

 「1期生への感謝(13人の選手成績)」(→その2)

 「再始動に向けてのメンバー編成、今後のチーム方針」(→その3)

 この3つになります。

 

 では、(その1)の執筆をさせて頂きます。

 

 

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 「悲願成就」。今回の夏の甲子園和歌山県大会を一言で総括すれば、これに収斂されるでしょう。

 そう、優勝は、樂月さん。この2年間、和歌山の高校野球界を終始リードし続けてきました。自分の展望記事でも、樂月さんはいつも「絶対不動の大本命」であり続けてきました。

 樂月さんは、和歌山では、頭2つほどずば抜けた圧倒的な戦力値です(それでも全国レベルになると中の下だそうで、「えーっ!」と驚愕である感じですけど)。「ある程度の戦力があれば」、全くのノーチャンという訳ではないかなではありますけど(福井のとんちぼさん、滋賀の浄西学園さん、佐賀の佐賀北学園さんとかクラスが同じ県にいたら、自分は「完全にお手上げ」ですし、モチベーションを持ち続けられるだろうか、正直想像できない感覚ではありますけど)。

 

 勿論、対抗勢力(「第2集団」的な存在)も、いくつか存在していました。

 投打に質が高い陵南さん。超強力な投手3本柱を擁するチベット学園さん。

 昨夏優勝メンバーが多く残り、よりスケールアップを遂げてるクロマティさん。

 投打に粒揃いでコンスタントに上位進出している海草中学さん。

 強力な☆5UR打者を2人擁するなど、強力打線を作り上げる中洲学園さん。

 主だった学校だけでも、5校ほどが挙がります。

 

 一人の人間としては、いわゆる「持たざる学校」の甲子園出場(和歌山県大会優勝)は、実はとても嬉しく思っています

 (昨夏に優勝したクロマティさんは、当時はどちらかといえばこの部類でした。いまではよりスケールアップしていると映りますが、「甲子園出場マネー」は、特に補強資金的にはそれほどに大きいんだろうなあと想像しています。)

 理由はある種単純で、自分もいわば「持たざる学校」(と、自分では思っています)ですので、「自分でも(甲子園出場に)手が届くかもしれない」と、ささやかな勇気をもらえる感覚になれるからです。

 この夏だと、島根の、いもさんが「持たざる学校」です(島根は2018年夏も、無課金を公言していた隠岐の島学院さんが甲子園出場を叶えてます)。個人的には、「持たざる学校」は特に、甲子園に辿り着いた喜びをかみしめて、とにかく楽しんで欲しい、それが正直な想いです。

 

 ですけど、やっぱりこうして和歌山でさせて頂いているからには、和歌山の学校が「甲子園で1勝以上する」というのは、それが正直強く願うこととしてある訳です。

 ですので、今回、樂月さんが甲子園出場を叶えたことは、正直とても嬉しいこととしてあるのです。樂月さんの手持ちの戦力値ならば、「甲子園で1勝以上する」ことは、充分に現実的な目標であると強く感じるからです(初戦の相手が、とんちぼさん[福井]、大鷲2さん[新潟]、厚岸潮見さん[北北海道]などのような「全国大会でのS評価クラス」であれば別ですけど、そうでなければ充分に1勝のチャンスはあるだろうと)。

 (ちなみに今回の世代での和歌山の学校でならば、「甲子園で1勝以上」を現実目標として目指せると思っていた学校は、樂月さん、陵南さんの2校でした。やはり全国大会で1勝するには、ある程度以上の打撃力がないとそもそも厳しいのがいままでの傾向ですけど、この2校ならば手が届くかもしれないと。)

 

 

 そのような感じですけど、樂月さんは、この2年間「絶対的な大本命」であり続けたこともあって、各校から特に徹底マークされていただろうと想像します(あるいは「第2集団』の中心的存在であった、陵南さん、チベット学園さん、クロマティさんもお空っくそうでしょう)。

 ただ、終わってみれば、7試合中5試合で7点差以上での勝利。特に生命線である超強力打線は、まあ正直「すさまじかった」といえるでしょう。

 

 その一方で、全体でみれば、樂月さんという「1強」以外は、戦術的な工夫次第ではその差は埋められるのかもしれない(最も「采配」自体がブラックボックスではあるのですけど…)、とも感じた今夏でもあります。

 

 「陵南さん(8強)、クロマティさん(4回戦)、チベット学園さん(3回戦)、中洲学園さん(8強)、海草中学さん(3回戦)、など」

 

 「第2集団」と見立てた学校の中には、早期敗退に終わった学校が少なからずあります。さらに述べれば、8強に残った学校のうち、開幕前に「有力18校」として挙げた学校は「4校」にとどまりました。

 (樂月さん[優勝]、紀伊國さん[4強]、陵南さん[8強]、中洲学園さん[8強]。)

 

 特に、紀伊國さん。今春も準優勝でしたけど、(無課金と公言していますが)戦力的には「持たざる学校」である中で(確かに打線の「1番~5番」は優良ナンバーを揃えられていますけど、能力上昇値が特筆という訳ではない。ちなみに打線はほぼ完全に固定メンバーです)、どうやって2大会連続で上位進出を叶えたんだろうと、とても興味深い感じとしてあります。

 また、今回、完全ノーマークでしたけど(ごめんなさい!)、準優勝へと一気に躍進した、oreさん。選手編成をみると、「打撃力全振り」です(まあ、守備面を度外視であるのは、自分もそのようなチーム作りではあるのですけど、捕手が本職捕手ではないことは、正直とても驚きです)。

 打撃力重視の傾向が強い自分でも、さすがに「捕手、遊撃手」は本職の選手を置きますので(いなければ仕方ないですが)、そのように考えると、俺甲は「奥が深い」なあと、改めてとても強く考えさせられます。

 

 

 全体としては、およそとしてはそのような感じです。

 ではここからは、「自分のこと」について、ざっくりとですけど総括をさせて頂こうと思います。

 

 「16強(3勝。5回戦敗退)」

 「4回戦到達」を目標としていた自分にとって、一気に自身(自分)の最高成績を叶えました。運に恵まれた部分も正直あったかなですけど、失意の初戦敗退(2回戦敗退)に終わった今春のことを思うと、「よくここまで辿り着けた」、これが正直な想いです。

 今回のテーマは、「1期生(3年生)の集大成」でした。

 いままでのブログエントリー(あるいはツイート)で伝わればと思いますけど、自分は、1期生には特にとても強い思い入れがあります。

 田中陸、森田、小林、小峯、戸塚、植田、山越、岡本など…。

 最後まで在籍し続けた13人(投手5人、打者8人)がいたからこそ、いまの自分がいる。これが、正直とても強く感じていることです。

 

 正直に述べれば、2018年12月、2019年5月、2019年12月と、この1期生世代では、3回もの「チーム再編成」を経験させてしまいました。自分の未熟さが故ですし、もっと大きなチームに育てられなかった申し訳なさが、正直あります。

 

 

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 初戦である2回戦。相手は国立海南さん。「2対0」の完封勝利でした。

 エース植田が先発。6回途中まで好投。でも個人的には、2番手を務めた岡本の好リリーフが、より嬉しかった。

 ですけど、実はこの大会、実は「相手の戦力分析が全くできなかった」、これは最初から最後までそうで(4回戦のときは少しできましたけど)。これは理由は単純で、「個人的にばたついてしまい、まとまった時間を捻出できなかったから」ですけど、相手の戦力分析ができない状況で、よく5回戦まで辿り着けたなあ…と、正直驚いてます。

 エース植田の先発は、絶不調にならない限りそうするつもりでした。2番手以降の継投は、調子を観ての判断でしたけど、できるだけ3年生優先で、という方向性は決めてました。

 むしろぎりぎりまで悩んだのは打線(スタメン)の編成で、7人までは決めていたのですけど、ラスト1人を、井山(3年SR85)にするか、横田(1年UR172)にするかを熟考していました。井山にすると決めたのは、実は本番2時間前です。

 理由は単純。「特別な思い入れ」がある1期生(3年生)で固めたほうが、より後悔がなくて済むだろうと思ったからです、もしも初戦敗退で終わる可能性を考えたときに。

 

 この、「オール3年生での打線編成」は、実は最後までそうでした。実は直近の練習試合、例えばラストの試合は(井山ではなくて)横田がスタメンでした。

 横田、近藤(1年SR63)、村山(1年SR89)の3人が、1年生組(3期生)では「18人枠」入りをして、特に横田、近藤は、新チームでは恐らく軸になるだろうと思っていますので、だからなおさら、ぎりぎりまで熟考した感じであったのです。

 (ちなみに大会本番までに、横田が「75打席」、近藤が「343打席」、村山が「104打席」をそれぞれ積んでいました。特に近藤は早い段階で入学及びデビューできたことから、4月11日の[今夏に向けての]始動以降、多くの試合で積極的にスタメン起用してきましたけど。)

 いずれにせよ、この初戦の勝利は、とても大きかったです。今春のトラウマは、やっぱり正直ありましたから。どのような結果になろうとも、「2022年夏」に向けて、プレイ続行はすると決めてはいましたけど、もしも初戦敗退になれば、精神的なダメージはかなりのものであっただろうと想像しますので、正直ほっとしました。

 

 

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 3回戦の相手は、県立和智弁さん。意外にも、今回が初対戦でした。組み合わせ抽選の結果を見たときは、ここが「一つの大きな山」と思っていました。

 結果は「10対5」。打撃戦に持ち込んでの勝利で、「やりたい野球」ができての勝利でした。特に、3回裏の「森田が出塁→小林が2点適時打で返す」、8回裏の「森田の2点タイムリ三塁打」は、まさしく理想的でした。

 投手継投は、「山越→林」。特に山越は、2019年春の2回戦以来の公式戦先発でしたけど、6回途中までまずまずの投球内容をしてくれました。それ以上に、林の好救援(無失点)が、大きかったといえるでしょう。

 実はこの試合は、八巻(2年UR104)か山越かで、先発は熟考していましたけど、八巻が絶不調であったこともあって、山越にしました。実は山越も不調、林も絶不調など、投手の調子が軒並み「やばくて」、[うわあ…」と天を仰ぐ思いでしたけど、よくないなりに林がまとめてくれたのが嬉しかったです(実は林は4月以降、投球内容が不安定な傾向で、祈る想いでしたけど、最後の夏に合わせてくれた意味でもとても嬉しかった)。

 

 

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 4回戦の相手は、青龍さん。正直、組み合わせ抽選の時点では、「完全ノーマーク」の相手でした。抽選の結果を見たときは、4回戦の相手は、那智勝浦さんか光陰さんと思っていたので(ちなみに両校共に2回戦敗退でした)、正直驚きでした(ただ、特に那智勝浦さん相手だと、UR投手がずらりと並ぶ相手ですので、正直「やりづらい」と思っていましたから、油断しなければむしろ自分には追い風かもしれないと感じたのも正直な感覚です)。

 正直、組み合わせ抽選の結果を見たときは、「4回戦に絶対に到達したい、でも現実的にはよくいってそこまでだろう」が正直な感覚でした。光陰さんは試合巧者ですし、那智勝浦さんは投打両面で選手層で相手が完全に上。そう考えると「きついなあ…」と思っていたのです。

 

 この試合では「6番井山、7番宮原」と少し打順を入れ替え(これは5回戦でも継続でした)。投手継投は「植田→林→八巻」でした。

 結果は「9対5」。2回裏終了時点で「6対0」と序盤で一気に試合を優勢にして、そのまま逃げ切った試合内容でした。特に1回裏の戸塚の2点本塁打が、自分的にはとても嬉しかったです(戸塚への思い入れの強さは、自分のブログやツイッターの読者ならば、恐らく伝わっているかなと思いますが)。

 

 3回戦が終わったとき、「これ、5回戦(つまり、樂月さんとの決戦)到達、充分にありうるよね…?」と思ったんですよね。ですので、樂月さんと対戦することを逆算して、投手起用はそこから決めました。エース植田の先発は「後悔したくないから」と決めていましたけど、林を2番手で起用したのは、樂月さんに勝つには、投手起用はもう「あれ」しかない(「あれ」が何かは後述で言及します)、だからそれ以外の投手でと考えると、その中で最も信頼して送りだせるのは林だったから、という感じです(それに絶好調でしたからね)。

 それと、八巻に出場機会があったことも、自分的には嬉しかったです。これからという意味で、八巻はとても大切な存在になってきますから。

 

 

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 5回戦、ついに実現した、樂月さんとの「決戦」。

 実は練習試合ではついに挑戦する勇気が出なくて(そのような戦力値に持っていくことができなかった自分の未熟さです)、まさか公式戦で初対戦が叶うとは思っていなくて。「(1期生にとって)もしも最後の相手となったときに、これ以上の存在はいない」、これが正直な感覚でした。

 とはいえ、正直に述べれば、「勝てるイメージは全くできない」(そもそも勝てる可能性があると判断できていれば、1回くらいは練習試合に挑戦しているでしょうし)。

 ですけど、公式戦である以上、「勝利可能性を少しでも引き寄せるために」が必要になります。そう考えたときに、3回戦を終えたときに熟考の末に決めたのが、

 「先発で岡本→2番手で山越。山越は登板したら最後まで投げて頂く

 という投手継投、つまり「奇襲戦術」でした(というか、そうするしかないという判断)。

 また、現チームではほぼ常時、打撃戦術を「積極」にしていましたけど、これを「待球」にしました。「待球」は、俺甲では「弱者の戦術」として一定の効力がある感がありますので(とはいえ、試合巧者型の学校が、果たして「待球」をどれほど採用しているのかは、正直わからない訳ですが)、これに賭けるしかないと。

 

 樂月さんは、投手も打者も、「個のタレント力」で、他校を圧倒しています。

 樂月さんの選手は基本、「URで☆3以上」が何人もいます。対する自分は、SR選手やR選手でも重要戦力(URでも最高は「☆2」です)。覚醒数も能力上昇値も、いわば「月とすっぽん」です。

 本音を述べれば、「奇襲戦術しかできなかった」、もう、選手に対して申し訳ない思いでした。

 ちなみに岡本の公式戦での先発起用は、「2019年夏、1回戦」のとき以来。練習試合でも、だんだん救援起用が主体になってきていたとはいえ、先発でも一定の出場機会はあって、練習試合通算での「111先発」は学校レコードですけど、公式戦でだと先発は、「植田、八巻、山越」、このあたりがより優先的でしたので、岡本の先発起用は、「奇襲」以外の何物でもなかったからです。

 

 では、何故、「岡本→山越」という投手継投にしたのか。勿論、それには自分なりの意図があります。

 

 (1)岡本は「R投手」(3年R20)。「UR☆2以上」がずらりと並ぶ超強力打線相手に真っ向勝負でいける投手が見当たらない以上、セオリーとは真逆のような投手をぶつけたほうが「間」に対応できずに相手打線を崩せるかもという判断から。また、岡本が左腕投手であることも大きかった。

 (2)単純に、岡本は「チームの歴史」そのものであるから。「111先発、306登板、937.33投球回」は、いずれも「学校レコード」。これが1期生にとっての最後かもしれない試合と考えると、「最も後悔がない選択肢」は、自分の中では「最大の功労者」である岡本であったこと。

 (3)岡本が投げられるのは、恐らくよくいって5回まで。それ以上を投げ切れるスタミナはないし、そもそも起用目的が「目線を狂わせる」(岡本はUR投手に比してだと軟投派タイプになるので)ことにあるので、そのような場合、そもそも持って「2回り目」までだろうと。そう考えたときに、残された「4~5イニング」を投げられる投手となると、「スタミナ型」である山越しか考えられなかった。山越に次ぐ3番手を用意しなかったのは、継投して炎上という逆効果リスクの考慮から。

 

 以上のことからです。

 結果は「3対5」での敗戦。では、2つの「奇襲戦術」の結果はと申しますと…。

 

 (1)「岡本→山越」の継投。(→先発の岡本は、5回途中を1失点。つまり効果はあった。最後は山越が力尽きたけど、「これしかない」方法からの結果であるので、少なくとも「間違ってはいなかった」と強く感じています。)

 (2)「待球」の打撃戦術。(→「3得点、6安打」。「成功」とはいえないけど、「一定の効力」はあったとはいえる。というか真っ向勝負でやっても凡打の山になると判断した結果であるので、「後悔はない」、これだけははっきりといえます。)

 

 という感じになります。

 「やれるだけのことをやった」結果ですので、自分としては、結果は負けてしまいましたけど、「後悔は全くない」ですし、終わったときは「晴れやかな気持ち」でした、正直。

 それに、これは自分的には大きな驚きですけど、結果として今大会、樂月さんを(スコア上では)最も苦しめたのが自分になります。正直、自分としては

 「コールド負けだけは回避したい」

 これが素直な気持ちでしたので、2点差の接戦に持ち込めたこと、これ自体が大きなプラスであると正直感じています。まあ、裏を返せば、最後は「個の力」の差に屈したことも、強く感じていることですけど。

 

 

 では、続きを、(その2)にて綴らせて頂きます。

 (その2)では、「きのくに未来学園、1期生への感謝(1期生13人の選手成績)」を、綴らせて頂きたく思います。