【俺の甲子園】きのくに未来学園、2019年秋季大会終了を踏まえて(その3。2019年秋季和歌山県大会、自分なりの簡単な総括)。
こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。
「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事(第16回)は、
「きのくに未来学園、2019年秋季大会終了を踏まえて。」です。
今回の趣旨は、タイトルの通り、という感じですけど、この秋季大会を迎えるにあたり、リアルの関係で、「選手のデータ取り」の時間が取れなかったので、自分へのけじめの意味も含めて、まずは「選手のデータ取り」をしておきたいこと(チームの現状を確かめたい、という意味が大きくあります)。
次に、秋季和歌山県大会のざっくりとした総括。その上で、今後に向けてのことを少し言及できれば、と思っております。
では、(その3)の執筆をさせて頂きます。
いま挙げたのは、この2019年の秋季和歌山県大会の決勝の試合、「陵南対ヒマラヤ」です。試合は「8対7」という接戦の末、陵南さんが初優勝を叶えました。
優勝した陵南さんは、今秋は勿論、実は今夏の全体展望編でも、「樂月さんを追走する学校の筆頭候補」と挙げてきていました。あとで(その4)のエントリーでも言及する予定ですけど、この2019年に入ってから、一気に力を付けてきた印象を、自分は抱いています。
優勝(陵南)
準優勝(ヒマラヤ)
ベスト4(中洲学園、チベット学園)
[3位決定戦は中洲学園が勝利]
ベスト8(日高学院、貴志川、私立和智弁、樂月)
(赤太字は「近畿大会出場」、アンダーラインは「今秋事前展望記事での有力校」)
いま挙げた8校のうち、アンダーラインで示した有力校は、わずか3校です。
さらに述べれば、(その4)にて示させて頂く予定の、「県内公式戦通算勝利数ベスト10」に入っている学校の中で、今回ベスト8以上に入ったのは、「陵南さん、樂月さん」の2校のみです。
では、この秋季和歌山県大会を、自分なりに総括するとどのような感じになるかと申しますと、下記のことに収斂されるかなと感じています。
「『戦国大会』『ある程度以上の力があればだが、その多くの学校に優勝、甲子園のチャンスがある』『もはや2回戦から(ごく一部を除いて)ハードな戦いを求められる』、それが和歌山の現在地といえるだろう。
『見かけ上の戦力値』は、明らかに樂月さんの『1強』だ。いわゆる『第2集団』との戦力値は、頭2つくらいの差がある。しかし俺甲の世界は完全トーナメントの一発勝負なので、100回あれば99回勝てても、『1回のまさか』が起こり得る、これもトーナメントの独特さだ。
で、陵南さん、和歌浦さん、山東さん、チベット学園さんなど、いくつかの学校が『第2集団』を形成するけど(この第2集団でも恐らく10校に満たない)、さらに第3集団で『大きな団子状態』が形成されている(で、第2集団と第3集団との戦力値の差は、樂月さんと第2集団との戦力値の差よりははっきり言って小さい)。
和歌山の場合、2回戦に出場できるのが128校だけど、第3集団の圏内に入るのが、恐らく「40~70校」程度の感じ(それほどに力の差が小さい県といえる)。組み合わせ抽選次第では、2回戦から既にハードになり、この状況が4回戦くらいまで変わらない。
そう、学校間の力の差が小さいので、大会序盤で『流れを引き寄せられるか』、これがより重要になってきている。かくいう我が校(きのくに未来学園)は、この『流れを引き寄せる力』が、今後に向けての課題になっている訳ですが…。」
総括になっていないじゃん、と感じる読者も、恐らく少なからずいらっしゃるかも知れません。ですけど、「学校間の力の差が小さくなってきている」、これが正直な感覚としてあるんですよ。
和歌山は、いわゆる「地方部」の県になります。
多くの学校は、リアルでも和歌山(に、何かしらのゆかりがあるから)、と想像しますけど、もしかしたら、自分のように、少しでも勝利可能性を高めるために和歌山(地方部の県)へ、という人間も、いくつかの学校ではそうかもしれない、と想像しています。
(ちなみに自分は、リアルでは大阪。生まれから中学3年生までは兵庫の西宮です。まあ現在、35歳ですが[劇汗]。
和歌山は、智辯和歌山、白浜アドベンチャーワールドという理由がありまして、自分も智辯和歌山のように、打ち勝つ野球ができるとより素敵だなあ、これが理由の一つとしてありましたけど。)
同じ地方部の県でも、それぞれに事情は異なっています。
例えば、「福井、高知、鹿児島」。この3券の「甲子園へのハードルの高さ」は、都市部(の都道府県)並みかそれ以上といってよいでしょう(甲子園で1勝するよりも、甲子園出場を叶える方がはるかにハードといってよい)。しかも、そのハードルは、大会を重ねるたびにより高くなっているように映っています。
古参的な複数の有力校が戦力値をほぼ堅持している鳥取も、上述の3県ほどではないとはいえ、やはり和歌山よりはハードルが高いと映ります。
一方で、勢力図が大きく変化している県もあり、特に顕著なのが石川です。長く県内をリードした学校が相次いで活動休止になったからか、一気に世代交代が進み、一転してチャンスが拡がる感じになった印象かなと。とはいえ、れでも和歌山よりははるかにハードルは高いですけど。
その一方で、この和歌山のように、多くの学校にチャンスがあると映っているのが、「島根、佐賀」でしょうか。勿論、いくつかの有力校は存在しているのですけど、上位進出、そしてうまくいけばその上へといける可能性は、多くの学校にその余地がありそうというか。
実際、特に佐賀は、今夏、今秋と、いわゆる「ダークホース」的な位置付けに映る学校が優勝を叶えていますし。
では和歌山の現状がどうかと申しますと、特に顕著に示されているのが、「県内レートランク」です。
(図解8)「俺の甲子園」、和歌山の県内レートランク(2019年9月19日、11時現在)。
2206(樂月)
2029(次元)
1983(紀伊國)
1966(村立白浜)
1965(南海学園)
1925(13位相当)
1900(18位相当)
1872(28位[自分の現在])
1899~1850(19位~42位)
1849~1800(43位~65位)
1713(100位相当)
そう。以前のように、レート1700を切っていても「県内レートランク入り」ということは、なくなりつつあります。つまり「全体の底上げ」は、明らかになされてきている(同じように多くの学校にチャンスのある佐賀は、100位相当は「1648」で、「1700」だと「83位相当」。あるいは激戦県で名高い福井は、100位相当は「1660」で、「1700」だと「90位相当」)。
で、8月の夏合宿終了時は、それでも、レート「2000」を超える学校が「5校~8校」程度はいたと記憶するのです。
で、自分が8月19日に、自己最高レート「1925」を記録したときが、確か「17位」だったのです。これが現在だと「13位相当」。
・より顕著になっている「樂月さんの『1強』」。
(2位の次元さんも、レートランクのトップ10の常連。3位の紀伊國さんは、現世代になった7月以後、急速にレートランクを伸ばしてきた印象[しかも募集主体なので、より価値が高い]。)
・「レート1900超え」の層は以前より手薄に。しかし「1800台」は以前よりも増えた感。
(だいたい自分の定位置が、「1820~1880」くらいですが、「1800」程度は、以前ならば50位を少し超えるかな程度でしたけど、レートを少し落とすと、順位が一気に落ちる感覚は、以前よりも強くなっているのは実感としてあります。)
そう。何が言いたいかというと、和歌山の場合、「中堅校の層」が、とにかく分厚くて、それが時間の経過とともに顕著になってきているんですよね。
で、和歌山で特に特徴的と感じているのが、「俺の甲子園」の場合、「学校紹介文」の欄があるのですけど、「無課金」あるいは「微課金」を公言している学校を、結構見かけるんですよ(かくいう自分も「微課金」を公言していますけど)。
で、確かに、フルメンバーで編成すると、「無課金を公言」している学校でも「総合評価B到達」の学校は、実は少なからず見かけます。
「無課金」「微課金」の学校は(これはいままでのブログエントリーで何回か触れてきたかなと思いますけど)、手持ちの選手がどうしても限られます。特にそれが顕著に示されるのが、投手です。
「SR投手の覚醒数が『☆1~☆4』が複数」「R投手がベンチ入りしている」
このどちらか(あるいは両方)ならば、まず「微課金」「無課金」と考えてよいです(かくいう自分だって、岡本[2018年、R20]は不可欠の主力投手ですし。登板数199、投球回数626は、いずれもチーム1位ですし、公式戦登板数6も、チーム1位です)。
この秋大会でも、ヒマラヤさん、中洲学園さんは、恐らくこの「持たざる学校」と考えてよいと想像できます(ヒマラヤさんの決勝の先発投手は、「2018年、SR50[☆4]」。中洲学園さんの2人の主力SR打者は、「2018年、SR64[☆4]」「2018年、SR89[☆3]」)。
うちだって、手持ちのUR投手は、現状「3人」ですので(レベル上げが完了でき次第で、ようやく「4人」ですし)。
そう考えると、和歌山の場合、「試合巧者」的な学校がいくつか存在しているように映るんですよね。今夏の和歌山県大会で優勝したクロマティさんとかも、これに該当する感じかなですけど。
この「試合巧者」。俺甲界における、このメカニズム。
「采配」って、相手校からは見えない訳です。「コツ」がわからないので、正直自分自身、頭を抱えてしまう感覚なんですよね…。
しかも自分の場合、リアルの関係で、対戦相手研究に充てられる時間が、どんどん少なくなってきている感覚ですので、うーん、正直述べれば、対戦相手研究の時間を満足に獲れればいいんだけどなあ…、なのですけど、。
では、自分(きのくに未来学園)はどうかと申しますと、今秋の和歌山県大会は、「3回戦敗退(1勝)」の結果でした。
自分の中では、「納得できている」と「せめて4回戦到達は叶えたかった」とが、複雑に交錯しているのが、正直な感覚です。
私事ながら、今秋の和歌山県大会は、東北旅行と日程がバッティングになりました(そういう旅行の日程を組んだのは、自分なのですが。ちなみに実は、かつて東日本大震災の復興支援活動に参加させて頂いていまして、それが自分自身、大きな影響を受けた感覚としてあって、「自分を見つめ直すため」に今回どうしてもしたかった感じとしてあった訳ですけど)。
ですので、日程が確定したとき、「ああ、対戦相手研究、できないなあ…」と。
ある小説にて、「ああ、しゃあない」というセリフがあるのですけど、もう、この感覚です。「これも俺甲、これも野球」と割り切るしかないなあ、と。
そう。「対戦相手研究」がほぼゼロにならざるを得なかったこと。あるいは、組み合わせ抽選の結果、予想される対戦相手的に厳しい感じが想像できたこと(特に3回戦。1回戦からの登場とは思えない実力校。また2回戦でも、楽な相手ではないことは容易に想像はできていた)。その意味で、「納得できている」。
その一方で、チーム状態としては、特に8月上旬~8月中旬、レートが自己最高を更新するほどに、最高の状態になってきていた。ですので、「4回戦到達は充分に可能だし、うまくいけばそれ以上もワンチャン」と正直思っていたのです。
「4回戦到達」だと「ベスト32」ですし、県内レートランクが「32位」の状態で、今秋の本番を迎える感じでした(というかこの8月は、直前にレートランクを落とすまでは、「20位台」を安定してキープできていた訳ですし)。かつてよりは、レートランクを気にする度合いは減っていたとはいえ、やはり目安にはなる訳で、その意味でもなおさら、「せめて4回戦到達は叶えたかった」、これが正直な感覚なんですよね。
2回戦(対御坊高専高校)は「6対1」で勝利。ただ、自分の中では、「スコア以上の苦戦」でした。今夏の失敗を基に、エース清水を先発にしましたけど、そうしなければ負けていたかも、という感覚です。
3回戦(対泉州和歌山高校)は「1対7」で敗北。「スコア以上の完敗」でした。
今回は、采配的な失敗は特に感じていません。継投にせよ、熟考の結果ですので、後悔はないのです。ただ、植田の「逆公式戦男」ぶりは、今後に向けての不安要素になってしまった感じはありますけど…。
実は、組み合わせ抽選のときから、もしも「4回戦到達」が叶えば、
「清水→植田→八巻」(植田と八巻の登板順序は逆の可能性もあり)
で、「UR3投手を全員注ぎ込む」ことを、心に決めていました。
恐らく相手は「和歌山さくらさん」が最有力と考えていましたし(結果的にはそうなったが、そこに自分は届かなかった訳ですけど)、「勝てばベスト16」だから、調子を問わずにそうしたかったのですけど…、と。
(図解9)きのくに未来学園、公式戦全成績(今秋の和歌山県大会終了時点)。
2018夏(2回戦[1勝])
2018秋(2回戦[1勝])
2018新人戦(4回戦[2勝])
2019春(3回戦[2勝])
2019夏(2回戦[1勝])
2019秋(3回戦[1勝])
そう。フルメンバー時に「4回戦到達」を叶えたことがゼロの状況で、来春を迎えることが確定した訳です。というか「3回戦」が、うちの場合、完全に「鬼門」になってしまっています。これも、自分の「今後の課題」といえるでしょう。
では、続きを、(その4)にて綴らせて頂きます。
(その4)では、「きのくに未来学園、和歌山にまつわるいくつかのランキング、及び、今後の活動方針」を、綴らせて頂きたく思います。