愛球人はてなブログ。

「ラブライブ」(μ’s、Aqours)、「ハチナイ」(和歌山、きのくに未来学園高校)、「俺の甲子園」(和歌山、国立きのくに未来学園高等学校)を中心に、「マイペース」に「想いのまま」を綴らせて頂くブログです。スポーツ、映画、音楽の感想についても、このブログで言及させて頂くことがあります。

【俺の甲子園】2020年秋季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線。その2。ブロック別の展望編)。

 こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。

 

 「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事、第30回は、

 「2020年秋季和歌山県大会展望(きのくに未来学園目線)」です。

 

 今回のブログエントリーを執筆させて頂くにあたり、いままでの(2019年春季大会からの)「展望記事」「総括記事」「勢力図記事」を含めて、「俺の甲子園和歌山展望総括」というカテゴリーを新規に設けさせて頂いております(これは勿論、今回のブログエントリー記事でもそうです)。

 実際、こうして展望記事を綴ることは、自分自身の「モチベーション」としてありますし、展望記事が「最もアクセス数がある」感じですし、大会ごとに展望に登場する学校は変化していきますので、そういった変遷を辿れるようにする意味でも、別途カテゴリーを設ける必要があるかなと考えた訳です。

 

 大会の展望記事は、これで「6回目」になります。

 (2019年春、2019年夏、2019年秋、2020年春、2020年夏、今回。)

 

 今回のブログエントリーは、あくまでも、「きのくに未来学園(愛球人)の独断的な目線で」ということに御留意の上で読み進めて頂ければと思いますし、「個人的な想い」も少なからず混じっていることを御理解頂いたうえで、読み進めて頂ければと思います。

 (まあ「独断と偏見」全開であるのは、この展望記事ではもはや恒例かなではあるのですけど。)

 

 (その1)では、「全体の展望」「自校の展望」をさせて頂きました。

 では、(その2)の本文の執筆、つまり「ブロック別の展望」をさせて頂きます。

 

 

 (図解5)2020年秋季和歌山県大会、8つのブロック別の展望(きのくに未来学園目線)。

 ((☆)は「全体的な展望編」で示した「有力21校」。(★)は「2019年秋~2020年夏の公式戦」で「8強以上」を1回は到達できている学校、(◎)は「2018年秋~2019年夏の公式戦」で「8強以上」を1回は到達できている学校。)

 

 Aブロック(2回戦[第1試合~第8試合])

 (樂月が安定の本命だが、突破は必ずしも容易ではない感が。)

 有力校の構図(樂月+田邊商業、栄西

 ブロックシード(樂月)、準ブロックシード(田邉商業)

 

 全体展望でも本命に挙げた「第1シード」の樂月さんが、ブロック内でも大本命です。「小林、菊池、斎藤」の「投手3本柱」が特に強力で、4番に座る鈴木もこの代では和歌山で最高レベルの打者でしょう。ですけど全体的なチーム編成では、前世代では圧倒的な強力打線を押し出してたことに対して、この代では「バランス型」にシフトの感じで、テイストを変えてきています。尤も見た目の戦力値的には、やはり和歌山では「no.1」の座であることは不変ではありますけど。とはいえ、樂月さんの突破は「必ずしも容易ではない」と映ってます。

 順当ならばまず、4回戦で高倉学園和歌山さんとの対戦が有力でしょう。見た目のチーム力は必ずしも高くないですけど、豊富な経験値という強みがあります。

 5回戦になると、豊富な投手力が(伝統的な)強みである田邉商業さん、大型三塁手にして和歌山で最高レベル(樂月さんの鈴木以上かもです)の右の強打者である高橋を中心に強力打線を形成する(しかもほぼ完全1年生チームである)栄西さんのいずれかとの対戦になります。好バランスのチームをつくる私立和智弁さんも、対戦相手になる可能性は少なからずあるでしょう。特に田邉商業さんだと、ロースコアに大きな自信を持ちますし、栄西さんだと集中打に持ち込める可能性を秘めてます。

 正直特に、樂月さんの5回戦の対戦相手は消耗性が高いと映ってます。そこを乗り越えれば一気に4強に駆け上がる可能性は充分とも映りますが、他校のチャンスが全くない訳ではない、とも映ってます。

 

 

 Bブロック(2回戦[第9試合~第16試合])

 (投手層が分厚い智辯南部、八幡神社が有力だが5校ほどが群雄割拠。)

 有力校の構図([不在]+智辯南部、八幡神社

 ブロックシード(保田)、準ブロックシード(尾花)

 

 この組を簡潔に述べれば「突出した学校がない、どの学校にもチャンスがある組」と映ります。少なくとも、5校ほどが水準以上での立ち位置で拮抗していると映ります。

 その中であえて最有力校を挙げるならば、智辯南部さん、八幡神社さんでしょうか。いずれも投手力に大きな自信を持っており、打線の質も水準以上です(投手力ならば少し智辯南部さんですけど、得点能力でだとわずかに八幡神社さんでしょうか)。

 とはいえ、この2校と他の有力校との差は、1歩ほどの差とはいえないかなと映ってます。加えて智辯南部さんと八幡神社さんは、順当だと5回戦での対戦ですけど、そこに辿り着くまででも必ずしも容易ではない感じと映ります。

 智辯南部さんの山には、ブロックシードで好バランス型の保田さん、豊富な経験値を持ち試合巧者型である和歌山和歌山さんがいます。特に和歌山和歌山さんは打撃力の質の高さがプラスされてますので、ブロック突破へと駆け上がる可能性は決して低くはないでしょう。

 八幡神社さんの山には、試合巧者型である有田川さんがいます。練習試合と公式戦でチームカラーを結構変えてくることを厭わないので(故に早期の対戦だと分析が容易ではない)、なおさら手強い存在と映ります。

 実は直近でだと、今夏のoreさんが、ブロック内でのハードル(消耗性)があまり高くなかったことを活かしてもあってか、一気に準優勝へと駆け上がりました(2019年春の町田さんも似たようなケースです)。今回、この局面を活かせる学校はどこか、そしてどこまで駆け上がれるのか、とても興味深い感じでいます。

 

 

 Cブロック(2回戦[第17試合~第24試合])

 (陵南が他校を大きくリード。他校の可能性はワンチャンあり得るか。)

 有力校の構図(陵南+[不在])

 ブロックシード(陵南)、準ブロックシード(県立和智弁

 

 投手では一木、近藤、米丸、打者では吾妻、池田、山下、郷田など、投打に上質のタレントを多く擁する陵南さんが、他校を大きくリードする、いわば「絶対的な大本命」と映ります。吾妻、池田、山下は、昨年の代の時点で既に主力打者でした。早期の試合(2回戦~3回戦)で崩れなければ、恐らく高確率でのブロック突破が濃厚でしょう。

 これに対抗できるとすれば、強いて挙げるならば(それほどに力の差がある)、準ブロックシードで打線に自信を持つ県立和智弁さん、あるいは安定して好バランス型のチームを形成してくる三浦学園さんでしょうか。この両校でも、例えばBブロック、Fブロックでならば、もう少し高い立ち位置に挙がるかもの好チームではありますけど、今回は正直相手があまりにも強力かなと…。そう考えると、陵南さんと対戦するときに、ベストの投手を投入できる感じに持ち込めるか、接戦に持ち込めるか、そこに活路を見出せれば、ワンチャン起こるかもではありますが、果たして。

 

 

 Dブロック(2回戦[第25試合~第32試合])

 (クロマティが軸だが、試合巧者型が多い「最激戦区」の組に。)

 有力校の構図(クロマティ+国立和歌浦山東紀伊國)

 ブロックシード(クロマティ)、準ブロックシード(XXXXX)

 

 今回、自分(きのくに未来学園)は、このブロックに入りました。正直自分の現時点でのチーム力では、ブロック内での有力校に挙げること自体がはばかられる、それほどに「猛者揃いのブロック」です。しかも「質量両面でハードな最激戦区」、自分はこのDブロックを正直そう解釈しています。

 その中でも軸になるのは、クロマティさんでしょう。吉野、野口、中島など打線の質の高さは勿論ですけど、清水、千葉、石戸谷など、特に投手陣が質量共にスケールアップしています。戦力的には優勝へと駆け上がってももはや驚きはない。しかし今回のブロック分けでは、むしろ「消耗性の高い厳しい組」になった感があります。

 突破を用意しさせない猛者といえる3校の存在。まず1校目は、豊富な経験値と強力打線を特徴とする国立和歌浦さん。順当ならば4回戦での対戦になります。1年生の比重が高いことも特徴的です。

 2校目は山東さん。ここも豊富な経験値を持ちますが、この1年ほどは苦しい時期の感でしたけど、強力打線を形成して「復権の狼煙の代」になりそうな感じで楽しみです。3校目は「Xファクター」的な存在といえる紀伊さん。前の代では限られた戦力ながらも今春に準優勝、今夏に4強と大旋風でしたけど、そのときを知る主力打者の存在に加えて、投手力を上げてきた感があります。接戦に持ち込めば「三たびの再現」は決して非現実ではないでしょう。ちなみにクロマティさんの5回戦の対戦相手が、順当ならば山東さん、紀伊國さんのいずれかになります。

 恐らくこの4校のいずれかが、ブロック突破校になると映ってます。他校でワンチャンあり得ると強いて挙げるならば、準ブロックシードで好バランスのXXXXXさんでしょうか。少なくともいえるのは「今秋ではトップレベルの激戦区」、そう強く感じます。

 

 

 Eブロック(2回戦[第33試合~第40試合])

 (那智勝浦が2歩ほどリード。追走1番手はヒマラヤか。)

 有力校の構図(那智勝浦+ヒマラヤ)

 ブロックシード(那智勝浦)、準ブロックシード(森音)

 

 このブロックの本命は、ひと夏を超えてスケールアップを遂げた那智勝浦さん。元来の特徴である強力な投手力はそのままに、打線の質を大きく高めてきています。

 「エース左腕の谷、1年生左腕の多田、主砲の下村、浜砂、藤吉」は、樂月さん、陵南さんと同等以上の感です。強いて述べれば、投手の枚数的な不安がなくはないですけど(4人。ただし和歌山では2019年夏のクロマティさんが「3人」で優勝した実例があります)、正直このブロックを勝ち上がる意味では、大きな不安にはならないかもと。それほどに他校を大きく突き放しています(感覚的には少なくとも「2歩ほど」)。

 この那智勝浦さんを追走できる学校を強いて挙げるならば、その1番手はヒマラヤさんでしょうか。大型二塁手の川本の存在が大きな強みであり、打撃陣の質自体は水準以上ですが、やや不安な投手力を守備力でどれほど補えるかでしょう。oreさんは、今夏準優勝の原動力になった「エースの安達、主砲の前田、大下」の存在が強みですけど、安達の起用法、また打撃陣のパフォーマンスが鍵になるかなです。そしてダークホースになり得る意味でだと、森音さん。絶対的主砲である吉留の存在という強みを持ちますが、「得点圏で吉留に」という形を多くつくれれば勝機がより大きくなるかもです。

 正直、那智勝浦さんが他校を大きくリードしている感がありますけど、他校にもそれぞれに絶対的な軸を持ちますので、その軸の活かし方次第ではワンチャンが起こり得るかも、の感じでもあります。

 

 

 Fブロック(2回戦[第41試合~第48試合])

 (次元、海南アカペラ第七、神島第二と三者三様の激戦区。)

 有力校の構図([不在]+次元、海南アカペラ第七、神島第二)

 ブロックシード(次元)、準ブロックシード(神島第二)

 

 投打両面で高いレベルで好バランスであり、経験値が高い次元さん、打撃力に大きな自信を持つ海南アカペラ第七さん、絶対的エースである亀山を擁する神島第二さん(亀山は和歌山では唯一のLR投手です。ちなみに1年生です)、この3校のチーム力の差はさほど大きくない、この3校の中からのブロック突破が有力であろうと映ります。ただし他校にも小さくないチャンスはある、その意味で「激戦区」のブロックの一つです。

 総合力ではわずかに次元さんがリードの感はあります。その一方で、個人的に面白い存在と映っているのが神島第二さんです。右の長距離砲である村中に、より多く得点圏で立たせられる局面をつくれれば、ブロック突破(=上位進出)の可能性がより高まるでしょう。「投手no.2」的な存在の奮起も、鍵になってくるかなです。

 他校でだと、多田さんは、今夏4強の原動力になった、エース級の1年生である本間の存在が強みですので、打撃陣次第では今夏の再現はワンチャン起こり得るでしょう。桐蔭2さんも打撃陣の質が高く、特に主砲の林の存在は大きな強みです。投手陣次第ではありますが、楽しみな存在と映ります。

 

 

 Gブロック(2回戦[第49試合~第56試合])

 (中洲学園が軸で1歩以上リード。南海学園、町田などが追走。)

 有力校の構図(中洲学園+南海学園、町田)

 ブロックシード(中洲学園)、準ブロックシード(花巻西)

 

 このブロックの本命は、中洲学園さんでしょう。同居する学校には手強い学校が少なからずいますけど、それでも他校を1歩(あるいは1歩半かも)はリードと映ります。

 特に、林、矢野、佐藤祐と並ぶ「1番~3番トリオ」は、いずれも「LRクラス」です(いずれも「☆5のUR」。ただし打順は異なる可能性もあるが)。右の長距離砲の鳥山、右の巧打者の越智、丸山と、打線はタレントが豊富でビッグイニングを狙えます。加えて投手力も、エース小澤、1年生左腕の相原を中心に、質量両面で水準以上ですので、接戦に持ち込まれても対応できます。加えて「LR級トリオ」はいずれもセンターラインの選手であること、そう考えてもやはりとても強力であると映ります。とはいえ、ブロック突破は「必ずしも容易ではない」とも映ります。

 まず、順当でならば4回戦で、町田さんとの対戦になります。伝統的な投手層の分厚さと強固な守備力は健在であり、打線も右の長距離砲の佐藤翔という強力な軸を持ちます。「ロースコアに持ち込めば、こっちのもの」という明確な「型」があるのは、中洲学園さんとの相性的にはむしろ手強いと映ります。そこで勝ち上がっても、順当ならば5回戦で、成長著しい南海学園さんとの対戦になります。「エースの村上、主砲の横田」と、投打両面で強力な軸を擁しており、特に村上は、中洲学園さんの超強力打線と真っ向勝負できる上質のタレントです。この両校は、例えばBブロック、Fブロックでならば、ブロック内での本命になり得る好チームです。

 他校でだと、特に楽しみな存在に映っているのが、花巻西さんです。特に打線で「右の大森、左の坪内」という強力な「ツインバズーカ」を擁していますし、投手でもエース級である橋本は魅力的な左腕投手です。投打両面で強力な軸を持っていますので、勢いに乗れれば中洲学園さんと5回戦での対戦、そしてそこを突破する可能性は決して低くはないといえるでしょう。

 

 

 Hブロック(2回戦[第57試合~第64試合])

 (貴志川が1歩リードだが、海草中学、亮太ミラクル学園も手強い存在。)

 有力校の構図([不在]+貴志川、海草中学、亮太ミラクル学園)

 ブロックシード(海草中学)、準ブロックシード(貴志川)

 

 分厚い投手層、好バランスの打撃陣を擁する貴志川さんが「1歩ほどリード」と映ってます。小林を中心に、新納、大橋、山田涼など、他校ならばエース級に座り得る上質の投手が複数いることに加えて、打線でも右の長距離砲である遠山という強力な軸を擁していて、周囲の打者である佐久間、太田なども経験値が高いと、プラスの要素が多くあるからです。今後の成長次第では第2集団に入っても決して不思議ではないです。

 貴志川さんを追走する存在としてまず挙がるのが、投打に好バランスのチームを形成する海草中学さんです。特に打撃陣は集中打を望めます。やや投手層に不安はありますけど、ブロック突破の可能性は充分にあるといえるでしょう。そして特に手強い「Xファクター」的な存在が、亮太ミラクル学園さんです。この2年ほどは絶対的エース(正木。今夏で卒業)を軸に和歌山を盛り上げてきましたけど、特に今回は「左の吉森、右の石黒」の「ツインバズーカ」を軸に、持ち味である「試合巧者ぶり」をどのように繰り出すのかが楽しみです(とにかく接戦に強い、これ自体が持ち味ですので)。ちなみに海草中学さんと亮太ミラクル学園さんは、順当ならば3回戦での対戦になりますが、この両校は貴志川さんとは別の山です。これも貴志川さんにとっては追い風といえるかなですが、果たして。

 他校でワンチャンあり得ると強いて挙げるならば、1年生を多く組み込み、打撃陣が水準以上である恵我ノ荘さんでしょうか。いずれにせよ、面白いブロックであるといえるでしょう。

 

 

 およそ、このような感じですけど、ざっくりとした感じでまとめてみましょう。

 

 

 (図解6)2020年秋季和歌山県大会、8つのブロック別の展望を概要化すると…。

 

 Aブロック(◎樂月、◇田邊商業、栄西、△高倉学園和歌山、私立和智弁

 (樂月が安定の本命だが、突破は必ずしも容易ではない感が。)

 Bブロック(◎智辯南部、◇八幡神社、△和歌山和歌山、保田、有田川)

 (投手層が分厚い智辯南部、八幡神社が有力だが5校ほどが群雄割拠。)

 Cブロック(◎陵南、△県立和智弁、三浦学園)

 (陵南が他校を大きくリード。他校の可能性はワンチャンあり得るか。)

 Dブロック(◎クロマティ、◇国立和歌浦山東紀伊國、△XXXXX)

 (クロマティが軸だが、試合巧者型が多い「最激戦区」の組に。)

 Eブロック(◎那智勝浦、◇ヒマラヤ、△ore、森音)

 (那智勝浦が2歩ほどリード。追走1番手はヒマラヤか。)

 Fブロック(◎次元、◇神島第二、海南アカペラ第七、△多田、桐蔭2)

 (次元、海南アカペラ第七、神島第二と三者三様の激戦区。)

 Gブロック(◎中洲学園、◇南海学園、町田、△花巻西)

 (中洲学園が軸で1歩以上リード。南海学園、町田などが追走。)

 Hブロック(◎貴志川、◇海草中学、亮太ミラクル学園、△恵我ノ荘)

 (貴志川が1歩リードだが、海草中学、亮太ミラクル学園も手強い存在。)

 

 

 いずれにせよ、自分もですけど、出場するどの学校も、持てる全力を尽くして、実り多い大会にできた、と思える感じでありますように、と強く抱きます。

 そして、今後とも、よろしく御願い申し上げます。