愛球人はてなブログ。

「ラブライブ」(μ’s、Aqours)、「ハチナイ」(和歌山、きのくに未来学園高校)、「俺の甲子園」(和歌山、国立きのくに未来学園高等学校)を中心に、「マイペース」に「想いのまま」を綴らせて頂くブログです。スポーツ、映画、音楽の感想についても、このブログで言及させて頂くことがあります。

【俺の甲子園】2020年5月中旬、きのくに未来学園の現況報告(その1。2020年春季和歌山県大会総括)。

 こんにちは。愛球人(あいきゅうじん)と申します。

 

 「俺の甲子園」の本格的なブログエントリー記事、第26回は、

 「2020年5月中旬、きのくに未来学園の現況報告」です。

 

 今回のブログの趣旨は、下記のようになります。

 

 (1)2020年春季和歌山県大会、自分なりの総括。

 (2)きのくに未来学園、2020年5月中旬、チームの現況報告。

 

 主として上述の2つのことを、テーマにさせて頂こうと思います。

 では、(その1)の執筆をさせて頂きます。

 

 

orekou.net

 

 

 「絶対王者』か、『無課金の星』か。

 実にドラマチックなエンディング。これが、2020年春季和歌山県大会の最大のハイライトといえるでしょう。

 

 絶対王者」とは、樂月さんのこと。その実績は、もはや説明不要でしょう。この2年ほど、和歌山の高校野球界を常にリードし続けてきました。もはや「巨大な壁」。甲子園(全国大会)の出場が叶っていないことが、むしろ不思議なほどです。

 無課金の星」とは、紀伊國さんのこと。昨夏以降、着実に力を付けて、昨年の年末には県内レートランクTOP10のほぼ常連になり、この春季大会本番の直前に、県内レートランク1位に駆け上がり、最高の状態での本番突入でした。

 

 戦力的には、申し訳ないですけど、「天と地の差」「月とすっぽん」。100回試合があれば、恐らく95回は樂月さんになるだろうと。「投打共に県内最強レベルのタレント集団」対「ほぼ無覚醒UR、その上SRも少なからずいる」、という感じ。

 ただ、紀伊國さんは「不気味な存在」とはずっと感じてきていました。というのも、県内レートランクTOP10の常連と述べてきましたけど、この紀伊國さん、普段の練習試合、ほとんど全てで後攻(募集する側)なんですよ。レートランクという意味だけでならば、先攻(募集に応じる側)中心の方が有利です、何故ならば「自分から相手を選べる」、つまり「同格以下との対戦が組みやすくなる」からです。

 (ちなみに和歌山の場合、「飛び込む主体」「募集と飛び込むが半々」「募集主体」がそれぞれ、ほぼ明確に分かれています。自分はいわゆる「募集と飛び込むが半々」型になりますが、どちらかといえば飛び込む[先攻]が多めです。公式戦本番では、基本的に後攻ですけど)。

 

 しかし紀伊國さんの場合、普段の練習試合でだと、「ほとんどすべてで後攻」で、しかも戦力的にも、「突き抜けたタレント」を擁しているとは正直いえません(勿論、好選手は何人かいますけど)。普段の練習試合の数も、月間でだと「30~35試合程度」。無課金と公言していますので、設備投資も恵まれた部類とはいえないでしょう。

 だとすれば、いわば「采配」で勝つしか方法はないのですけど、打線の選手編成は「ほぼ固定メンバー」です。ということは、いわゆる「目に見えない戦術」(「積極、普通、待球」を試合ことに変える、継投を相手に応じて変える)で勝ってきているのかなと。

 (ちなみに打撃戦術[積極、普通、待球]の「ブラックボックス性」が、「俺の甲子園」のゲーム性の一つの「あや」になっていると感じます。これはいくら研究しても、自分的には正直「お手上げ」の部分です。)

 

 ともあれ、「絶対王者」樂月さんか、「無課金の星」紀伊國さんか。

 5回戦(16強。2018年秋季大会)に1回到達したのが最高成績である紀伊國さんが、樂月さんへの勝機をどう見出すのか。正直そこに注目して見ていました。

 

 結果は「18対13」、壮絶な乱打戦の結果、樂月さんの優勝。

 しかし内容的には、紀伊國さんは「かなりの大善戦」といえるでしょう。特に4回終了時点では「2対9」、紀伊國さんがリードしていた訳ですから(樂月さんのエース、横堀くん対策は完全に成功していた)。

 最終的には、樂月さんが、いわばタレント力にものを言わせる「物量勝負」で押し切った感じではありますけど、「なんとか勝った」という内容でした。

 そう、紀伊國さんは、「試合には負けたけど、勝負には勝った」といえるのではと。胸を張っていいよ、絶対王者を相手に、見せ場は確実に作っていたよ、付けてきた力は、間違いなく本物だったよと。

 

 その一方で、樂月さんは、全学年参加形式での公式戦ならば、「2018年秋季大会」以来のタイトルです(なお「2019年新人戦」でも優勝しています)。「悲願の甲子園出場」へ、大きなアピールになったのではと思います(まあ勿論、包囲網もきつくなるでしょうけど、現有戦力でだと、特に打撃面で頭2つほど「突き抜けている」ことは変わりないですから)。

 

 

 (図解1)2020年春季和歌山県大会、8強進出を叶えた学校。

 (「8強以上」の回数は、優勝、準優勝をも含めての「準々決勝以上」の通算到達回数のこと。[]内の回数は、大会出場辞退の通算回数。またその隣には、最初の公式戦参加大会を示してます。)

 

 (優勝)樂月[Aブロック][11回。2017年秋](優勝4回、準優勝1回、8強以上9回)

 (言わずもがなの「絶対王者」。準々決勝以降は苦戦続きだったが、昨年11月の新人戦に続いてのタイトル獲得に。)

 

 (準優勝)紀伊國[Gブロック][8回。2018年夏](準優勝1回、8強以上1回)

 (県内レートランク1位で春の本番に臨んだ「無課金の星」。激戦区のGブロックを勝ち抜いたことでより加速した感が。)

 

 (4強)陵南[Cブロック][10回。2017年新人戦](優勝1回、8強以上5回)

 (この1年で県内有力校の座に完全に定着。準決勝での樂月との激闘は、延長戦の末に惜敗だったが内容では負けてなかった。)

 

 (4強)町田[Fブロック][8回。2018年夏](準優勝1回、8強以上3回)

 (「守備型チーム」が特徴の異彩型。春は2年連続で4強到達。準々決勝での海草中学戦ではロースコアに持ち込んで昨春の決勝のリベンジに。)

 

 (8強)南海学園[Bブロック][5回。2019年春](8強以上1回)

 (昨秋以降に着実に力を付けて、今春は悲願の8強到達。5回戦ではクロマティを撃破して、準々決勝の樂月戦もロースコアでの惜敗とチーム力を示した。)

 

 (8強)亮太ミラクル学園[Hブロック][11回。2017年秋](8強以上3回)

 (2018年秋以降の7回の公式戦全てで16強到達の「無課金の星」。[練習試合での]後攻主体、ほぼメンバー固定なのに接戦に強いことも紀伊國さんに相通ずる。)

 

 (8強)八幡神社[Cブロック][5回。2019年春](8強以上1回)

 (ブロック内で本命の那智勝浦に4回戦で圧勝。くじ運を味方に付けた感もあるが、準々決勝での陵南戦での惜敗の内容でも、チーム力は示せたかと。)

 

 (8強)海草中学[Eブロック][8回。2018年夏](優勝1回、準優勝1回、8強以上3回)

 (走攻守のバランスが特徴の県内有力校。春は昨春[の優勝]に続いて2年連続の8強到達に。今大会は集中打を示せた感が。)

 

 

 8強到達の学校の顔触れをみると、少しサプライズはありましたけど、全体としては「おおむね順当」といえるでしょう。

 「有力17校」に入った学校が6校。そこから漏れた町田さん、八幡神社さんも、ブロック別の展望では、ブロック内では次点の評価でしたので。

 勿論、個別具体的に見れば、「番狂わせ」がない訳ではなかったです。個人的には、チベット学園さん[Hブロック]、クロマティさん[Bブロック]は来るだろうと思っていましたから。ただ、クロマティさんは5回戦で南海学園さんに惜敗でしたので、紙一重といえるのではないかなと。

 

 

orekou.net

 

 

 総括をする以上、自分自身の総括を全くしない訳にはいきませんから、という感じですけど、自分自身の今春の大会は、「正直、思い出したくないです」が本心です。

 そう、「学校史上初めての『初戦敗退』(2回戦敗退)」になりました。

 しかも、「2対9」、8回コールドでの敗北でした。

 

 チームを解体して、「再建モード」に突入することを決断したので、初戦敗退のリスクは起こり得るとは思っていましたけど、まさか本当にそうなるとは、しかも「コールド負け」だなんて…、と。

 

 打線自体は、悪くはなかったんですよね。でも「つながり」がよくなかった。

 「集中打を浴びせる」のが、自分の理想ですけど、それができなかった。

 むしろ問題は投手です。完敗の要因は、エースである清水(2018年、UR107)の炎上にあります。「1回5失点」って…、と。

 この1年、エースとして奮闘してきましたけど、2月中旬以降、調子を崩してきていたんですよね。少し復調してきたかなの感じで本番と思っていたのですけど…、と。

 

 なんというか、今回の敗北は、「まあ、しゃあない」と思う自分と、「ショックだなあ…」という自分とが、複雑に交錯している感じなんですよね。

 ですので、再始動は大会敗北のわずか2日後の4月11日と早くできましたけど、(その2)にて言及させて頂きますけど、引退選手も3人起こりました(既に「チーム再編成」の一環で引退が決まった選手とは別に、ということです)。

 

 あとで言及しますけど、いまは、「1期生(3年生)が『13人』、2期生(2年生)が『4人』、あとは3期生(1年生)で活動」という感じになっています。3年生の13人、2年生の4人は、これで7月の夏季大会に突入で確定になりますけど。

 

 

 では、続きを、(その2)にて綴らせて頂きます。

 (その2)では、「きのくに未来学園、2020年5月中旬、チームの現況報告」を、綴らせて頂きたく思います。